
知っておきたい!肝胆膵疾患
記事数:10
"肝胆膵領域は難治がんが多くを占める領域であるとともに、肝硬変や慢性膵炎など、がんの危険因子として挙げられている疾患もあります。重症化を防ぎ、適切な看護と説得力をもった指導を行うためにも、看護師自身が疾患について理解しておくことは大切です。本連載では、肝胆膵領域の主な疾患について、病態生理、治療方法、看護上の注意点などを解説します。"
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"肝胆膵領域は難治がんが多くを占める領域であるとともに、肝硬変や慢性膵炎など、がんの危険因子として挙げられている疾患もあります。重症化を防ぎ、適切な看護と説得力をもった指導を行うためにも、看護師自身が疾患について理解しておくことは大切です。本連載では、肝胆膵領域の主な疾患について、病態生理、治療方法、看護上の注意点などを解説します。"
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膵臓がんの外科的治療とケアの注意点 術前のケア 膵臓がんは、一般的に早期発見が極めて困難で、予後も不良であるといわれています。症状(全身倦怠感、食欲不振、腹痛、背部痛、体重減少、貧血、黄疸など)が出現している場合には病期が進行していることもあり、手術
【関連記事】 ● 【肝硬変】症状と4つの観察ポイント、輸液ケアの見極めポイント● 肝硬変の進行度・重症度はどの数値でわかる? 肝硬変とは 肝障害により肝細胞の破壊と再生が繰り返されると、徐々に線維化が起こり、肝臓本来の構造が破壊されます。その結果、肝臓
膵炎とは 膵臓は、胃の背側に後腹膜臓器として存在しています。その働きは大きく2つです。1つは、内分泌臓器として血糖を下げるインスリンなどのホルモンを血中に分泌すること。もう1つは、外分泌臓器として、膵管を経由し十二指腸に炭水化物を消化するアミラーゼや、脂肪
胆嚢炎とは 胆嚢は肝臓の右下面にあるナス形の袋状の臓器で、肝臓が分泌した胆汁を一時的に貯蔵し濃縮します(図)。 胆汁は肝細胞で生成される黄褐色でアルカリ性の液体で、1日に約500mL分泌されます。食事をすると胆嚢が収縮し、貯蔵されていた胆汁が肝外胆管に送り込まれ、
肝臓がん患者さんの術前のケア 多職種できめ細やかなサポートを実施 手術を受ける患者さんは手術や手術後の経過、退院後の生活などさまざまな不安を抱えていると考えられます。患者さんが安心、納得して手術に臨め、術後の回復を促すためにも手術前から十分な説明やケアが必要です。
肝臓がんとは 肝臓に発症する悪性腫瘍には、肝臓自体から発生する原発性肝がんと、肝臓以外の臓器に発生した腫瘍が肝臓に転移をしたために生じる転移性肝がんの2種類があります。通常、肝臓がんといえば原発性肝がんのことを指します。 原発性肝がんにはいくつか種類があります
肝炎とは 肝炎は、何らかの原因により肝臓に炎症が起こり、肝細胞が破壊される疾患です。初期の頃は自覚症状に乏しいケースも多く、適切な治療を行わない状態が続くと肝硬変や肝がんなどさらに重い疾患に進展していく場合があるため、早期発見、早期治療が非常に重要です。 肝炎の分類
胆石症とは 胆嚢は肝臓のほぼ中央で足側に付着するように存在しており、胆嚢管を経由して総胆管に繋がっています。胆嚢は、肝臓で合成される脂肪の消化を補助する成分を含む胆汁を一時的に貯蔵しています。貯蔵している間に胆汁内の水分や電解質を吸収することで濃縮し、食事が通過するタ
胆道がんの外科的治療とケアの注意点 術前のケア 胆道がんは発生部により、(肝外)胆管がん、胆嚢がん、乳頭部がんに区別されます。術式は幅広く、身体的侵襲も大きいため、看護のポイントも多くあります。 当院では、消化器系や呼吸器系のがんで手術を受ける患者さんに、「術前
胆道がんとは 胆道は肝細胞から分泌された胆汁が十二指腸に流出するまでの、全排泄経路を指し示します。大きく肝内胆道系と肝外胆道系に分けることができます。通常、胆道がんといえば、肝外胆道系由来のがんのことをいいます。 胆道がんの誘因・原因 胆道がんの
心室期外収縮(PVC・VPC)の心電図の特徴と主な症状・治療などについて解説します。 この記事では、解説の際PVCで統一いたします。 【関連記事】 * 心電図で使う略語・用語...
患者さんが問題なく手術を受け、スムーズに回復していくためには、周手術期をトラブルなく過ごせるよう介入しなければなりません。 術前の検査 術前は、手術のための検査と、手術を受ける準備を...
ここでは一般的な看護記録を解説しています。また、看護診断名にNANDA-I看護診断を使用しています。実際の記録は院内の記録規定に従いましょう。 【関連記事】 *看護計画の「観察項目...
血液ガス分析とは?血液ガスの主な基準値 血液ガス分析とは、血中に溶けている気体(酸素や二酸化炭素など)の量を調べる検査です。主に、PaO2、SaO2、PaCO2、HCO3-、pH, ...
*2020年4月16日改訂 関連記事 * おむつ交換のたびに陰部洗浄は必要? * 膀胱留置カテーテル 陰部洗浄・挿入・固定のコツ * 在宅療養におけるオムツ使用と陰部洗浄について知...
高齢の転倒転落リスクに関する看護計画 加齢に伴い筋力や平衡感覚などの身体機能が低下することに加えて、疾患やそれに対する治療、使用する薬剤の副作用、入院環境などさまざまな要因で転倒や転落しやすくな...
バイタルサイン測定の意義 小児は成人と比べて生理機能が未熟で、外界からの刺激を受けやすく、バイタルサインは変動しやすい状態にあります。また、年齢が低いほど自分の症状や苦痛をうまく表現できません。そ...
*2019年3月13日改訂 *2020年4月15日改訂 *2022年4月28日改訂 バイタルサインとは バイタルサインとは「生命徴候」のことで、「脈拍」「呼吸」「体温」「血圧」「...
*2020年4月30日改訂 心不全とは 生活習慣病やさまざまな基礎疾患、加齢などが原因となり、心機能、特に多いのは左心室のポンプ機能が低下することで起こります。心臓のポンプ機能の代償...
*2019年3月11日改訂 *2017年7月18日改訂 *2021年8月9日改訂 発熱、喘息、肺炎……etc.多くの患者さんが装着しているパルスオキシメータ。 その測定値である...