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第112回看護師国家試験対策|1問1答【解説】問150

 

問題150:Aさんへの看護師の対応で適切なのはどれか。
Aさん(82歳、女性)は息子(57歳、会社員)と息子の妻(55歳、パート勤務)との3人暮らし。3年前にAlzheimerdisease〈アルツハイマー〉型認知症と診断され、認知症高齢者の日常生活自立度判定基準Ⅱb、要介護2である。Aさんの介護は、主に息子の妻が行っていた。Aさんは、声かけがあれば日常生活動作〈ADL〉を自分で行うことができた。
しかし、Aさんは徐々に認知症が重度化し、1人で外出すると帰ってくることができなくなり、夜間に落ち着きなく動き回ることが多くなった。息子と息子の妻はAさんの介護について介護支援専門員に相談していたが、息子の妻は睡眠不足となり、体調を崩してしまった。そのため、Aさんは介護老人保健施設に入所することになった。
入所した日の夕方、Aさんは自分の荷物をまとめて「夕食を作らなければいけないので、家に帰ります」と施設内を歩いている。Aさんへの看護師の対応で適切なのはどれか。
1.「他の入所者と話をしましょう」
2.「椅子に座ってお話ししませんか」
3.「入所中なので家には帰れません」
4.「歩くのは危ないのでやめましょう」



解答:2

1.(×)Aさんは帰宅を望んでおり、他の入所者との会話を勧めるのは不適切である。
2.(〇)否定も肯定もせず、思いを傾聴する対応が適切である。
3.(×)Aさんの希望に対して否定で返す対応は施設やスタッフへの不信感につながり、不適切である。
4.(×)歩行は自立しており、歩行を制限する声掛けは不適切である。
第111回(2022年)