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第113回看護師国家試験対策|1問1答【解説】問59

 

Aさん(28歳、女性、外国籍)は3年前に日本人の夫と結婚し来日した。簡単な日本語を話せたため、来日した半年後からコンビニエンスストアでアルバイトを始めた。最近になり、夫は仕事で帰りが遅くなることが多くなった。Aさんが「お客さんが自分の悪口を言っている」と話したが、夫は気にしなかった。その後、アルバイト先の上司から「Aさんが奇声を発している」「ぶつぶつと独り言を言って歩き回っている」と夫に連絡があった。
夫が病院に付添い精神科外来を受診し、schizophrenia統合失調症と診断されて入院となった。入院時、Aさんの髪は乱れ、誰かに見張られている気がすると怯えていた。

問題59:入院当日に看護師が行う情報収集で最も優先するのはどれか。


1.症状が日常生活に与える影響
2.アルバイト先の人間関係
3.医療用語の理解力
4.精神疾患の家族歴




解答:1

1. (〇) 病態の理解と共感には、どういう症状が日常生活にどんな影響を与えているのか聴取することが重要である。
2. (×) 誰かに見張られている気がすると怯えている状態のため、アルバイト先の人間関係について聴取するのは不適切である。
3. (×) 医療用語はできるだけ使わず、わかりやすい日本語で説明したり、通訳や翻訳アプリを使用したりするのが適切である。
4. (×) 家族歴の聴取は優先度が高いが、Aさんの現病歴やその影響の聴取が優先される。
第111回(2022年)