看護に役立つ生理学
記事数:42
"連載「看護に役立つ生理学」の記事一覧です"
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今回から、糸球体や尿細管といった、腎機能の主役となる構造にも目を向け、より詳しく腎機能に迫ります。 さらに、腎機能を見るときに欠かせない検査値はBUNとクレアチニンですが、なぜ、1つではなく2つの検査値を合わせて見るのかについても解説していきます。 糸
「クレアチニンで腎機能をチェックしよう」「BUNが上がってる。腎機能が落ちてきたのかな?」……臨床でよく耳にする「腎機能」という言葉と、その検査項目。なんとなく「BUN・クレアチニンが高い」⇒「腎機能が悪い(?)」という図式は頭に入っているけれど、「どうしてこれらを測ると
これまでカリウムについて解説してきました。最後はカリウムの排泄について解説します。 カリウムは腎臓から排泄される 腎に到達したカリウムは、糸球体をすり抜けた後、いったん大部分がナトリウムとともに再吸収され(a)、さらに今度はナトリウム再吸収と引き換えに
今回のテーマは「カリウム」です。電解質検査においてはナトリウムに次いでおなじみの項目であり、臨床で高/低カリウム血症という病態に遭遇することも珍しくありません。 多くの場合は狂ってしまったカリウム値を是正する方向で治療がなされますが、まずは「どのような原因で起こるの
ナトリウムシリーズの最後は、主な水・ナトリウムの調節機構である抗利尿ホルモンとアルドステロンについて解説します。 主な水・ナトリウム調節機構 第7回で述べた調節機構は、浸透圧や体液量を感知することによって作動しますが、指令を受けて水やナトリウムの調節を
ナトリウムって難しい、と感じている人は多いのではないでしょうか。今回は、なぜナトリウムを難しいと感じてしまうのか、その原因を考えます。 ナトリウムは水と絡めて考える まず、ナトリウムはどうして「難しい」と感じるのか、考えてみましょう。 ほかの電解
今回は、身近な生理食塩水とナトリウムの関係について解説します。 ナトリウムについてまとめて読むなら ■ 電解質-ナトリウム ■ ナトリウムと水は切っても切れない関係 ■ 抗利尿ホルモンとアルドステロン 生理食塩水の0.9%という濃度を実感する
ナトリウムは細胞外液の浸透圧に最も大きく寄与する電解質です。 ナトリウム濃度が上昇・低下して浸透圧が狂うと、それをやわらげる方向に、細胞内外の間で水の移動が起こります。すなわち、低ナトリウムで外液の浸透圧が下がれば、細胞外の水が細胞内に移動し(細胞内浮腫)、逆に高ナ
▼酸素療法についてまとめて読むならコチラ 酸素療法とは?種類・目的・適応・看護 前回に続いて、呼吸生理を理解するのに欠かせない気体の「量(個数)」・「濃さ」・「体積」について解説していきます。 気体の「量」・「濃さ」・「体積」 気体の
「酸素素は5L、マスクで流して」「吸入酸素濃度は50%」「血液ガスの酸素分圧100mmHg」--。 酸素という同じ気体を表すのに、「L」「%」「mmHg」といった、さまざまな単位が用いられます。日常業務で医師の指示に従うだけなら、単位なんてオマケみたいなものかもしれ
前回(第1回 浮腫とアルブミン)は浮腫やその原因となるメカニズムについて解説してきました。今回は、 浮腫とアルブミンの解説でもたびたび出てきた、末端循環と浸透圧というメカニズムについて詳しく解説していきます。 体液の組成 成人では体重の約60%が体液で占められ
さまざまな病態によって現れ、褥瘡の発生や悪化の原因ともなりうる浮腫。日常の看護でも、最も頻繁に出合う症候のひとつではないでしょうか。 一口に「浮腫」といっても、その原因は多岐にわたり、臨床的にも急を要するものから経過を見てよいものまで、その意義はさまざまです。 仮に「