専門家が教える!スキンケア用品の基礎知識
- 公開日: 2014/11/9
洗浄剤、保湿剤、剥離剤、被膜剤・・・スキンケア用品にはさまざまな種類があります。
今回は、洗浄剤と保湿剤の特徴や選び方のポイントについて、皮膚・排泄ケア(WOC)認定看護師がわかりやすくレクチャーします。
1 皮膚洗浄剤
役割と特徴
水だけでは落ちにくい汚れを落とすことができるため、皮膚の保清に欠かせません。
しかし、必要な皮脂も洗い流してしまうため、乾燥をまねいてしまうことがあります。
また、洗い流しが不十分だとかゆみや炎症を引き起こす原因となります。
選び方のポイント
洗浄剤は、アルカリ性と弱酸性に大別されます。
- ● アルカリ性:洗浄力が強い。健康な皮膚への使用は特に問題ないが、毎日用いる場合は保湿を行う
- ● 弱酸性:皮膚への刺激が少ない。皮膚疾患やドライスキンの人にも使用できる
ちなみにベビー石けんは強アルカリ性です。皮脂や汗の分泌が多い小児を対象として作られているため、じつは洗浄力が強いのです。
表 洗浄剤の種類とpH
使い方のポイント
そのまま皮膚につけると刺激が強すぎるため、必ずよく泡立ててから使います。
やわらかな素材のタオルやスポンジに適量をとり、厚みのある泡になったら、泡を皮膚に乗せて手で軽く延ばします。「タオルでこする」ではなく、「泡でこする」ことが大切です。
最後は、洗浄剤が残らないようによく流してください。
続いて、「皮膚保湿剤・皮膚保護剤」について解説します。
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