「透析・腎臓内科の解剖・生理」の記事一覧
10件/10件
第2回 腎臓機能が低下する要因・疾患は?
CKDの原因はさまざま CKDとは、ひとつの腎疾患を意味するものではありません。腎機能低下が慢性に進行する、すべての腎疾患を含むため、それぞれの疾患により原因もさまざまです。 その中には遺伝による腎疾患(尿異常・腎機能異常・腎形態異常)や、膠原病などの自
クレアチニン(Cr)で何がわかるの?
症状の鑑別に必要な検査値について、よくあるギモンに答えます。 Q. クレアチニンで何がわかるの? A. 糸球体障害がわかります 腎疾患で糸球体が障害されると血清Cr値が上昇 Crは腎機能を評価する上で重要な糸球体濾過量(GFR)に依
第4回 尿たんぱくとeGFRに注目する
CKDのケアには、早期発見が何よりも大切になります。 そのためには、患者さんのどんな徴候をキャッチし、どんなポイントを踏まえておけばよいのか確認しましょう。 1 自覚症状からは早期発見はできない これまでは、健康診断で尿たんぱくが陽性だったとして
第15回 クリアランスを計算してみよう!
具体的な計算で考えてみよう 理論的な話だけでは実感がわかないと思いますので、具体例を用いて計算してみましょう。 必要な情報は、一定時間におけるクレアチニンの排泄量と、血漿のクレアチニン濃度、この2つだけです。 前者を知るためには、1回尿だけでは正
第14回 クリアランスを理解するための大前提
体液バランスや腎機能を考える際に避けては通れない、「クリアランス」という概念。誰もが一度は耳にしたことがあるでしょう。 同時にまた、多くの人にとって、きちんと理解することの難しい、苦手意識を感じやすい事項でもあります。今回から、何だかよくわからないまま今日まで過ごした人
第13回 BUNとクレアチニン、なぜ両方見る必要があるの?
【関連記事】 ■腎機能とは?BUN・クレアチニンの関係 BUN VS クレアチニン BUNよりクレアチニンのほうが正確なら、一体何のために両方を測定するのでしょうか? 確かにBUNだけを測定しても不確かなことは多いのですが、クレアチニンの値とセットにし
第12回 糸球体と尿細管の役割、濾過とは?
今回から、糸球体や尿細管といった、腎機能の主役となる構造にも目を向け、より詳しく腎機能に迫ります。 さらに、腎機能を見るときに欠かせない検査値はBUNとクレアチニンですが、なぜ、1つではなく2つの検査値を合わせて見るのかについても解説していきます。 糸
第11回 腎機能とは?BUN・クレアチニンの関係
「クレアチニンで腎機能をチェックしよう」「BUNが上がってる。腎機能が落ちてきたのかな?」……臨床でよく耳にする「腎機能」という言葉と、その検査項目。なんとなく「BUN・クレアチニンが高い」⇒「腎機能が悪い(?)」という図式は頭に入っているけれど、「どうしてこれらを測ると
クレアチニン値が正常なら、腎機能も正常?
検査値の読み方を理解していれば、患者さんの状態と組み合わせることで、より早く的確にアセスメントできるでしょう。 看護師が注目すべき検査値を、医師の視点から解説します。 クレアチニン値が正常なら腎機能も正常? クレアチニン値は、腎機能が3分の1まで
第2回 生体のメカニズムと血液ガス―腎機能
血液の中に含まれているガスには、酸素や二酸化炭素などがあります。 こうした血液ガスを分析することでいったい何がわかるのでしょうか。 まずは、体のしくみと血液ガスについて見ていきましょう。 不揮発性酸を排泄できるのは腎臓だけ アミノ酸が結合してできている蛋白質は