【看護師のマナー】第26回 職場でのコミュニケーションの取り方
- 公開日: 2015/11/14
新人ナースのための社会人マナーブック。今回は「医師・他の医療職種とのコミュニケーション」についてお話します。
▼看護師のコミュニケーションとマナーについて、まとめて読むならコチラ
看護師のコミュニケーションとマナー
医師・他の医療職種とのコミュニケーションは積極的に
ナースの仕事は、病院内で働く多くの人たちとかかわり合って進んでいきます。そのなかでも、仕事をしていくうえで、医師とのコミュニケーションは必要不可欠です。
医師は、診断や治療を進めていくうえで、さまざまな指示を出していきます。そこでお互いが上手にコミュニケーションを取っていかなければ、仕事もスムーズに進みません。
近年では様々な医療職種が患者さんを中心に協働・連携して医療を行っています。コミュニケーション不足が原因で、ミスや時間のロスを生んでしまうことも、少なくないのです。
なかには、ウマの合わないひともいるかもしれませんが、まずは仕事優先です。人の好き嫌いで態度・行動が左右されるのは、プロではありません。いちばん影響を受けるのは、患者さんであることを忘れないでください。
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先輩・同僚とも進んで交流を
師長や先輩ナースに対しても、同じことがいえます。積極的に、お互いを理解しようとする姿勢が大事です。仕事中に限らず、昼食時や休憩時間などの一見たわいない交流のなかでも、仕事中とは違った素顔がみえたりするもの。
そんなときこそ、積極的にかかわり合いをもしましょう。普段のコミュニケーションがうまくいっていれば、仕事でのアドバイスも気軽に受けられるはずです。
また、同僚は何かと頼りになるありがたい存在です。仕事の悩みなど、わかり合えることも多いでしょう。よい親交を結び、協力し合いましょう。ただ、仲間だからといって、何でも甘えてしまうのはよくありません。社会人としての常識と仲間としての思いやりをもって、互いに助け合えるいい関係を築いていくことが大切です。
時間は10分前行動を心がけよう
社会人は、決められた時間や期限は守って当たり前。決まっていることは、きちんと守ることが、最低のルールです。もし、何らかの理由があって、それに遅れてしまう場合は、事前にその旨を上司に連絡することが必要です。何の連絡もなく遅れることは、社会人としてルール違反です。
新人のうちは、慣れないことばかりで、必要以上に時間がかかってしまうことも多いでしょう。時間ギリギリまでの予定で行動していたのでは、決められた時間に間に合わなくなってしまいます。できるだけ余裕をもって仕事を進められるように、常に10分前行動を心がけたいものです。
たとえば、出勤時間についてはどうでしょうか? 基本的には、10分前には着替えをすませ、職場へ。
「遅刻しないで出勤していれば、ギリギリでも問題ないんじゃない?」と思う人もいるでしょう。しかし、特に仕事の始まりは、患者さんの情報収集や確認事項のチェックなど、余裕をもって行ったほうがよいことがたくさんあります。新人のときは、コツがわからない分だけ余計に時間がかかりますから、最初のうちはその分、早く出勤するよう心がけましょう。
看護の仕事はあらゆるところで、医療事故につながるリスクをもっています。時間ギリギリに出勤し、心にゆとりがないまま、あわてて仕事を始めたのでは、ミスにつながってしまうことも考えられます。
早めに出勤し、手ぎわよく準備をする。これが基本です。コツコツと努力している姿は、きっとだれかが見てくれています。そのことがあなたにとってプラスになる日がきっとくるはずです。
次ページは、「わからないことは、即聞く。それが成長できるカギ」をお話します。
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