1. トップ
  2. 看護記事
  3. 医療・看護技術から探す
  4. エンゼルケア・逝去時のケア
  5. エンゼルケアの方法・手順
  6. 第17回 エンゼルメイク実践編 (5)「血色をおぎなうチークカラー」と (6)「眉(アイブロウ)・アイライン・マスカラ」

【連載】実践!エンゼルケア

第17回 エンゼルメイク実践編 (5)「血色をおぎなうチークカラー」と (6)「眉(アイブロウ)・アイライン・マスカラ」

  • 公開日: 2016/5/31
  • 更新日: 2021/1/6

臨終を迎えた患者さんの人格や尊厳が失われないよう、ご遺体がみなさんの手を離れるまでケアを行なう「エンゼルケア(逝去時ケア)」。本連載ではそのエンゼルケアの実践法を解説します。


▼エンゼルケアについて、まとめて読むならコチラ
エンゼルケア(逝去時ケア)とは?目的・手順など


 今回の顔のエンゼルメイクの解説は、前回行ったファンデーションで肌の色を整えた後に血色をおぎなう「チークカラー」、表情に穏やかさをもたらす「アイブロウ」「アイライン」「マスカラ」の実践についてです。

チークカラーの目的

 血色をおぎないます(血色をおぎなうことで表情が穏やかな印象になる)。
※ファンデーションに赤みをプラスしただけでは、失われた血色、さらに失われていく血色がおぎなえないため。

チークカラーを入れる際のポイント

・生きている時に、自然に赤みのある箇所におぎないます。
・エンゼルメイクの時間があまり取れないとき、乾燥対策の油分はマストですが、もう一つ何かできそうという時に血色を入れるのもいいでしょう。
・パウダーチークは、太いブラシを使う方が自然な印象の血色がつきます。

チークカラーの手順

1)血色用化粧品を用意します。

チークパレット

(1)パウダーチーク(3色)
(2)カラーパウダーとリップカラーのパレット(このうち赤みのある色を使用)
(3)ファンデーションパレット(このうちオレンジ系、赤系、ピンク系肌色などを使用)

2)血色をおぎなう箇所は、額・まぶた・頬・顎先・耳などです。鼻は避けます。粉っぽくならないほうがよい場合は、赤のリップ(口紅)カラーを使用してもよいでしょう。

血色を補う場所

この記事を読んでいる人におすすめ

カテゴリの新着記事

第23回 部位別のエンゼルメイク(5)尿道、肛門などのデリケートな部位(6)リンパ

臨終を迎えた患者さんの人格や尊厳が失われないよう、ご遺体がみなさんの手を離れるまでケアを行なう「エンゼルケア(逝去時ケア)」。本連載ではそのエンゼルケアの実践法を解説します。 今回は「尿道口・膣口・肛門」と「リンパ漏れ」の対応について解説します。 尿道口への対

2016/9/17