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第8回 授乳中の不安・母乳育児ができない不安にお答えします!⑤母乳が出ない。どうしたら?
本連載では、医療人として、母親として理解しておきたい母乳育児について、第一人者である水野克己先生が解説します。 母乳が出ない? 乳腺の低形成や乳房の外科手術を行ったなど特殊な場合を除けば、妊娠した女性は母乳を作る能力をもっています。その能力を発揮するに
第37回 炎症ってどういうこと?急性炎症・慢性炎症
「炎症」という概念がカバーする現象の範囲はあまりに広く、原因も多岐に渡ります。本来は複雑なはずの病態も、一概に「炎症を起こしている」と表現されるとわかったような気になってしまいますが、「具体的に何が起こっているのだろうか?」という疑問を少しだけ掘り下げて、より正確な炎症の
第4回 ストーマの排泄管理方法―便破棄・尿破棄の手順
消化器疾患や泌尿器疾患のためにストーマを造設された患者さんは、造設により自身のボディイメージが変容することから、不安やショックを受ける方が少なくありません。 本連載では、ストーマについての基礎知識とともに、ストーマの造設を受ける患者さんとその家族に対し、看護師が身体的・
空腹時と食後に血糖値を測定するのは、なぜ?
症状の鑑別に必要な検査値について、よくあるギモンに答えます。 Q. 空腹時と食後に血糖値を測定するのは、なぜ? A. 初期の糖尿病を検出することができます 私たちの身体は食事を摂ると血糖値が上昇し、同時に急速にインスリンが分泌されて血糖値を下げて
耐糖能異常をみるために必要な検査データって?
症状の鑑別に必要な検査値について、よくあるギモンに答えます。 Q. 耐糖能異常をみるために必要な検査データって? A. 血糖値、HbA1c、75gブドウ糖負荷試験に注目! 耐糖能とは、上昇した血糖値を正常に戻す、あるいは血糖値を正常に保つ
第8回 摂食嚥下障害の臨床Q&A 「反回神経麻痺がある患者さんの嚥下リハは?」
本連載では、摂食嚥下障害を初めて学ぶ方も理解できるよう、摂食嚥下障害の基本とともに、臨床症状や実際の症例を通じて最新の嚥下リハ・ケアの考え方を解説します。 食道がんでみられる嚥下障害へのケアは? 食道がん術後の63歳男性。術後から嗄声(かすれ声)があり
クレアチニン(Cr)で何がわかるの?
症状の鑑別に必要な検査値について、よくあるギモンに答えます。 Q. クレアチニンで何がわかるの? A. 糸球体障害がわかります 腎疾患で糸球体が障害されると血清Cr値が上昇 Crは腎機能を評価する上で重要な糸球体濾過量(GFR)に依
腎機能をみるために必要な検査データって?
症状の鑑別に必要な検査値について、よくあるギモンに答えます。 Q. 腎機能をみるために必要な検査データって? A. 老廃物の排泄や濾過機能を評価する数値に注目! 腎機能をみる主要な検体検査データは、尿検査による尿蛋白、尿沈査、尿潜血、血液検査によ
肝硬変の進行度・重症度はどの数値でわかる?
症状の鑑別に必要な検査値について、よくあるギモンに答えます。 Q. 肝硬変の進行度はどの数値でわかる? A. 肝臓の合成能を中心に血小板数などをチェック 肝硬変は、さまざまな慢性肝疾患の終末像です。肝細胞の壊死と炎症・再生を繰り返し、肝臓が高度に
心筋梗塞の血液検査|鑑別に用いる4つの心筋マーカー(CKなど)
症状の鑑別に必要な検査値について、よくある質問に答えます。 Q. 4つの心筋マーカーにはどのような特徴の違いがあるの? A. 上昇する時期の違いによって、診断指標が選択されます。 心筋マーカーには、以下4つがあります。 CK/CK-M
虚血性心疾患(心筋梗塞と狭心症)を判断するための検査データは?
検査値をみるときに真っ先に注目するのが「異常値」。症状の鑑別に必要な検査値について、よくある質問に答えます。 Q. 虚血性心疾患かどうかを判断するための検査データは? A. 「逸脱酵素」に注目します 心筋への血流が阻害されて起こる虚血性心疾患には
採血|手技の根拠(クレンチングの理由など)
今回は、採血(静脈血採血)の手技に関する根拠について解説します。 より正確な検体の採取と患者さんの苦痛を最低限にすることがポイント。正しい手技手順で確実に行うことが大切です。 【採血のまとめ記事】 * 採血|コツ、手順・方法、採血後の注意点(内出血、しびれ等
膀胱留置カテーテル 交換・抜去の注意点
膀胱留置カテーテルのポイント2回目は、交換・抜去の注意点を解説します。 膀胱留置カテーテル 交換の頻度 カテーテルと蓄尿バッグの交換は状態に応じて行う かつて、膀胱留置カテーテルは1週間あるいは2週間ごとに定期的に交換することが推奨され、実践され
【黄疸の看護】原因・メカニズムと症状、アセスメント
黄疸は血中のビリルビンが増加したことによって起こる症状です。黄疸が生じるメカニズムや原因疾患について整理しておきましょう。 【関連記事】 ● 【肝硬変】症状と4つの観察ポイント、輸液ケアの見極めポイント● 【ヘモグロビン代謝】どうやってヘモグロビンがビリルビンにな
第31回 脂質 LDL・HDLと動脈硬化
臨床的には動脈硬化の危険因子として否定的に語られることの多い脂質は、本来は生体に不可欠な構成要素であり、重要なエネルギー源でもあります。今回はこの脂質について理解を深めましょう。 「脂質」と「脂肪」 脂質に関連する用語には「脂質」「脂肪」「脂肪酸」