田中 純子(たなか じゅんこ)
記事数:6
名古屋大学大学院医学系研究科泌尿器科学
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Q:患者が、自分でカップをもって尿をとれないとき、どうしたらいいの? 小児や高齢者、手指の運動機能低下が認められる場合、手すりにつかまらないと座位保持が困難な場合など、計量カップに採尿することが難しいことがあります。そのような場合は、便座設置型の計量カップ(図
女性患者への自己導尿指導 女性患者にカテーテルの挿入方法を指導する場合、尿道口と膣の違いが体得できるよう導くことが大切です。 最初に、患者の指を膣に挿入してもらい、膣の位置を理解してもらいます。次に、看護師が尿道口にカテーテルを挿入し、患者にカテーテルが挿
自己導尿用のカテーテルは、大別すると「再利用型」と「使い捨て型」の2種類があります(図8、9)。再利用型は、導尿後は水道水でカテーテルを洗浄し、消毒液に浸して繰り返し使用します。使い捨て型は、1回の導尿ごとにカテーテルを破棄します。 図8:再利用型カテーテル例
排尿後に膀胱内に残った尿を残尿といいます。残尿が大量にあると、腎臓で産生され尿管を通って膀胱に溜まるはずの尿が、膀胱から尿管、腎臓に逆流し(膀胱尿管逆流現象:VUR)、水腎症や腎盂腎炎などを引き起こすことがあります。 そのため、排尿アセスメントをする際は、残尿の有無
排尿日誌を読むときは、排尿回数、1回排尿量、1日排尿量、尿失禁の有無や量、尿意や尿意切迫感、残尿感などの有無や強さ、尿失禁や頻尿が生じたときの状況、起床時間と就寝時間などに着目します。 1回排尿量からは、患者の機能的膀胱容量を推測することが可能であり、また、患者の水
排尿日誌とは、患者の排尿の状態を客観的にアセスメントするために用いるものです。排尿時間、排尿量、失禁量、就寝時間と起床時間、尿意や尿意切迫感の有無や強さ、失禁や頻尿が生じた時の状況(咳をした、知らないうちに漏れていたなど)を24時間経時的に記録します(図1)。 図