第2回 コーチングが教えてくれたこと
- 公開日: 2013/4/22
仕事に壁や悩みはつきもの。とはいえ、実際に壁や悩みにぶつかると、つまずいているのは自分だけなのではないか、こんなことで悩む自分はダメなのではと思ってしまいがち。このコーナーでは、仕事での壁や悩みを乗り越えて、力強く成長するナースのインタビューをご紹介します。
転機は思わぬところから
患者さんに関わるすべてのスタッフが、コーチングの資格を取得しているのが特徴の三番町ごきげんクリニック。同クリニックでアシスタントマネージャーを務める岩田佳織さんもその一人です。
同クリニックに勤務する前は、大阪で助産師として6年間働いていたという岩田さん。
「妊娠から出産、産褥期までトータルでサポートしたいと考えていましたが、患者さんとの関わりは断続的でした。勤務スケジュールによっては、妊娠期に全く関わりのない妊婦さんの出産に立ち会うことや、出産に立ち会っても、妊婦さんや赤ちゃんのその後の経過も確認できぬまま、退院してしまうこともありました。
そんな毎日に、助産師としての目標を見失ってしまったんです。さらに、夜勤が多くて健康管理が難しく、30歳を前にして、体調を崩してしまいました」
そんな岩田さんに、一度受診するようにと知人が紹介してくれたのが同クリニック。
原因のはっきりしない体調不良や栄養状態を分析するための検査データの読み方、健康を維持するための食生活の重要性や食べることの意味がわかり、目からウロコが落ちたそう。
「助産師勤務の頃、患者さんから栄養管理や生活習慣の改善方法など、健康維持に関する相談をよく受けました。でも、それに答えられるだけの十分な知識がなく、歯がゆい思いを何度も経験しました。その答えがこのクリニックにあり、ここなら自分がしたい勉強ができる、こういう職場で働きたいと感じました」
岩田さんの思いが届いたかのように、翌日、クリニックから「うちで看護師として働きませんか」と電話が。
「患者さんをトータルでサポートしたい」という強い思いを胸に、岩田さんは看護師として新たなスタートを切ります。