村田美梨
記事数:4
神奈川県立がんセンター アピアランスサポートセンター 専従看護師
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ナース専科の読者から寄せられたがん患者さんのアピアランスケアに関する質問に回答していきます。 Q1 髪質や肌質、爪の変化は戻らないこともあるため、どのようにアドバイスしたらよいかわかりません。どのように伝えるとよいでしょうか? 変化した症状を元通りに戻すケア方法は残
脱毛の機序 がん治療に伴う脱毛は、薬物療法による全身性の脱毛と放射線治療による照射部位の局所的な脱毛があります。抗がん剤などの薬物療法による脱毛は、毛周期における成長期にある毛髪が抜ける成長期脱毛の1つです。 毛根には毛母細胞という高い活動性の細胞があり、毛母
がん治療に伴う外見の変化 がんの三大治療である手術、放射線治療、薬物療法のいずれも、外見に変化が起こります。手術や放射線治療ではその治療部位に限局していますが、薬物療法では多様な変化が、さまざまな部位に生じます(表)。 表 がん治療に伴う主な外見の変化 div.c
がん治療の進歩や通院治療環境の整備により、生存率の上昇とともに、仕事をもちながら通院している患者さんも増えています。しかし、社会と接触しながら治療生活を送ることは、がん治療に伴う外見の変化を患者さんにより意識させる結果となっています。 分子標的治療薬のように、皮膚障害の