「カーディナルヘルス株式会社」の記事一覧
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第14回 経管栄養時の水分投与と薬剤投与
ポイント 1.1kcal/mlの標準的な液状経腸栄養剤の水分量は80-85%ほどである。そのため、一般的に経腸栄養管理時には水分補給が必要となる。市販の半固形化栄養剤の多くは、高カロリー濃度(1kcal/ml以上)であるため、やはり、水分補給が必要である。 2.水分投
第13回 胃瘻の管理と合併症
▼経腸栄養について まとめて読むならコチラ 経腸栄養(経管栄養)とは|種類・手順・看護のポイント 1、胃瘻の管理 1)胃瘻造設後の管理 術後の胃瘻の管理は以下のように行います。 1.当日は体外ストッパーを皮膚から約5~10mmの
第12回 経腸栄養療法の合併症とその管理
▼経腸栄養について まとめて読むならコチラ 経腸栄養(経管栄養)とは|種類・手順・看護のポイント まとめ 1.経腸栄養療法に起因する合併症は、消化器系合併症、代謝性合併症、機械的合併症の3つに大別される。 2.消化器系合併症には、胃食道逆流・
第11回 経腸栄養時の管理 (栄養剤の調整、器具の洗浄、フラッシュ等)
▼経腸栄養について まとめて読むならコチラ 経腸栄養(経管栄養)とは|種類・手順・看護のポイント まとめ 1.粉末状栄養剤の調整は、細菌汚染を起こさないよう十分注意が必要である。栄養剤も8-12時間以内には投与を完了する。 2.投与器具の
第10回 外科手術と経腸栄養 -周術期経腸栄養療法-
▼経腸栄養について まとめて読むならコチラ 経腸栄養(経管栄養)とは|種類・手順・看護のポイント まとめ 1.高度な低栄養状態の患者は、手術を遅らせても、10-14日の術前の栄養管理を行うことが推奨される。 2.生体の免疫能や防御能を高めると
第9回 在宅経腸栄養法
▼経腸栄養について まとめて読むならコチラ 経腸栄養(経管栄養)とは|種類・手順・看護のポイント はじめに 在宅経腸栄養法(Home Enteral Nutrition,HEN)の大前提として、まず対象の患者さんが腸が安全に使用できることが必
第8回 経腸栄養に必要な器具とその管理 ~ボトル、チューブ、注入ポンプなど~
▼経腸栄養について まとめて読むならコチラ 経腸栄養(経管栄養)とは|種類・手順・看護のポイント 1、経腸栄養療法を行うために必要な器具 経腸栄養を行うために必要となる器具は、 (1)栄養剤を体内に送り込むアクセスルートとしての経腸
第7回 PTEGと手術的空腸瘻造設術
▼経腸栄養について まとめて読むならコチラ 経腸栄養(経管栄養)とは|種類・手順・看護のポイント ポイント 1.PTEGはX線透視下で超音波ガイド下に頚部食道瘻を簡便に作る手技で、造設された頚部食道瘻から留置カテーテルを挿入し、先端を経食道的に
第6回 経鼻ルートと経胃瘻的空腸瘻
ポイント 1.経鼻経管栄養には、栄養カテーテルの先端が、胃におかれる経鼻胃管ルート(幽門前ルート)と、十二指腸、小腸上部におかれる経鼻十二指腸・空腸ルート(幽門後ルート)の2種類がある。 2.経鼻ルートにはカテーテルの太さはできるだけ細いもの使用するのを原則とする。成
第5回 内視鏡的胃瘻造設術:PEG
▼経腸栄養について まとめて読むならコチラ 経腸栄養(経管栄養)とは|種類・手順・看護のポイント ポイント 1.摂食嚥下障害を呈する高齢者が増加の一途をたどっており、PEGの症例は飛躍的に増加している。 2.PEG造設の方法には、Pull
第4回 半固形化栄養剤(semi-solid)
ポイント 1.液状栄養剤に対して、形状を変化させた栄養剤をひっくるめて、「semi-solid(半固形化)」と称する。 2.半固形化栄養剤の効果は、 (1)胃食道逆流の予防と誤嚥性肺炎の回避、 (2)胃瘻の漏れの防止、 (3)便通の改善、下痢の予防、
第3回 病態別経腸栄養剤
まとめ 1.標準的な経腸栄養剤に対して、特定の疾患や病態に対して用いられるのが、病態別経腸栄養剤である。本邦においては肝不全、腎不全、糖尿病、呼吸不全、immunonutrition、オンコロジー用などが市販されている。 2.各病態別経腸栄養剤は、各疾患のもつ代謝
第2回 経腸栄養剤の種類と分類
まとめ 1.経腸栄養剤は窒素源(蛋白質)の分解の程度で分類される。その他にも、栄養剤の剤型(粉末状、液状)、医薬品か食品扱いなどを基準とした分類もできる。 2.栄養剤の種類では一般タイプ、高濃度低濃度タイプ、病態別栄養剤、半固形化栄養剤などの項目も挙げられる。(病態別
第1回 経腸栄養療法の特徴と適応
まとめ 1.栄養管理はすべての治療の基盤です。 2.栄養療法の大原則は、“When the gut works use it !”「腸が働いているなら、腸を使おう!」です。 3.経腸栄養療法の利点として以下が挙げられます。 1)腸管粘膜の維持 2)免疫能の維
第24回 栄養管理の重要性
『看護師のための輸液管理』というテーマで24回、連載させていただきました。その最終回のタイトルは『栄養管理の重要性』としました。輸液管理は、ある意味、栄養管理の一環として行う、ということでもありますから。 輸液管理とリスクマネジメント ナースにとって、日常業務の中