がん化学療法による副作用のケア
記事数:10
"連載「がん化学療法による副作用のケア」の記事一覧です"
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脱毛のセルフケア支援 脱毛を予防することはできませんが、事前に準備しておいたり、工夫することで、患者さんの不安が緩和されたり、QOLを上げることはできます。ここでは患者さんからの相談が多いケアや工夫についてご紹介します。 洗髪について 洗髪頻度はこれまでどおり、
抗がん剤による脱毛のメカニズム 殺細胞性抗がん剤は細胞増殖時に作用することでがんの増殖を抑える薬で、細胞分裂が活発な組織に影響を与えます。毛母細胞は細胞分裂が活発なため、抗がん剤の影響を強く受け、毛の成長がいきなり中断されて脱毛します。特に頭髪は90%が成長期にあ
皮膚障害が出やすい抗がん剤の使用が決まったら、発症したときに患者さんが戸惑わないように、予想される症状や予防的ケアなどについて説明します。発症前に詳細な説明をしても理解や実践は難しいことも多いため、日頃のスキンケアの習慣を把握したうえで、患者さんが実践可能なケアを中心に
細胞障害性抗がん剤と分子標的薬では現れる皮膚障害が異なる 主に細胞分裂のプロセスに作用してがん細胞の増殖を抑える細胞障害性抗がん剤によって生じる皮膚障害にはさまざまな症状があります。手足症候群や色素沈着は特にフッ化ピリミジン系の抗がん剤(フルオウラシル、カペシタビン、
がん化学療法の副作用の下痢には早発性下痢と遅発性下痢がある がん化学療法中に起こる下痢には、抗がん剤投与直後~24時間以内に発生する「早発性下痢」と、投与後24時間を過ぎてから起こる「遅発性下痢」があります。 早発性下痢は、抗がん剤のコリン作動性により、腸管の副交
▼がん化学療法についてまとめて読むならコチラ がん化学療法とは?副作用の出現時期や症状別の看護 早発性下痢に配慮した治療環境を提供する 早発性下痢では、抗がん剤の点滴ボトルの半分ぐらいを投与した時点で、腸蠕動が亢進し、頻回にトイレに行きたくなる患者
水分だけでも摂取するように促す 食事が食べられなくても、脱水症状を防ぐために水分だけは摂ることを促します。熱すぎるのも冷たすぎるのも胃腸に負担がかかりますから、常温で飲むようにし、1回に一口か二口くらいの少量でもよいので、こまめに摂ることを繰り返すよう伝えます。コー
▼がん化学療法についてまとめて読むならコチラ がん化学療法とは?副作用の出現時期や症状別の看護 口腔粘膜炎の重症度に合わせて食形態を変える 口腔粘膜炎で痛みがあっても、栄養状態が悪化しないようにするためには、できるだけ経口摂取を行うよう努めます
▼がん化学療法についてまとめて読むならコチラ がん化学療法とは?副作用の出現時期や症状別の看護 がん化学療法開始前の注意点 がん化学療法のレジメンが決まり、口腔粘膜炎が発症しやすい薬剤を用いる場合には、化学療法の開始前に口腔粘膜炎のリスク要因をでき
▼がん化学療法についてまとめて読むならコチラ がん化学療法とは?副作用の出現時期や症状別の看護 口腔粘膜炎はどうしてできる? 抗がん剤の投与で口腔粘膜炎が起こるのは、抗がん剤によって発生したフリーラジカルが口腔粘膜の組織を破壊するのが原因です。