麻酔科看護師が解説! 術後疼痛管理
記事数:6
"術後のケアは、合併症予防、リハビリテーションなど多岐にわたりますが、その中でも疼痛管理は適切に行えないと、患者さんに苦痛を与えるだけでなく、リハビリテーションの進行にかかわります。そこでこの連載では、アセスメントや鎮痛薬の使用についてなどを解説し、周術期看護にかかわる看護師に役立つ記事とします。"
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"術後のケアは、合併症予防、リハビリテーションなど多岐にわたりますが、その中でも疼痛管理は適切に行えないと、患者さんに苦痛を与えるだけでなく、リハビリテーションの進行にかかわります。そこでこの連載では、アセスメントや鎮痛薬の使用についてなどを解説し、周術期看護にかかわる看護師に役立つ記事とします。"
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当院の術後回診チーム(APS;Acute Pain Service) 術後回診チーム(APS;Acute Pain Service)とは 当院では2016年よりAPSの活動を開始しました。APSのメンバーである麻酔科医師1名、周麻酔期看護師1名が主に術後1日
前回、さまざまな鎮痛方法を紹介しました。今回は症例を提示し鎮痛方法の実際を解説していきます。 症例1 事例紹介 70歳、男性、身長175㎝、体重58㎏、特に既往のない患者 診断:下部胆管がん 術式:膵頭十二指腸切除術 麻酔方法:硬膜外麻酔(カテーテル挿入部
鎮痛方法には代表的なものに薬物療法、理学療法、精神・心理学療法などがあります。今回は術後痛の管理で身近に行われている薬物療法について解説していきます。薬剤を用いて行われるさまざまな鎮痛方法と、それらの鎮痛方法を用いてより効果的に術後鎮痛を行う方法を紹介していきます。
今回は前回に引き続き、術後に起こりやすい痛みの種類や発生機序を理解したうえで、実際の臨床現場でどのように患者さんの痛みをアセスメントしていくかを解説していきます。 術後痛のアセスメント 手術患者さんの多くは、手術が決定した時点からすでに術後の傷の
「術後痛」を知る 例えばどこかにぶつけたり、切ってしまったりと今までの痛い経験から、手術をしたことがない人でも傷の大きさなどから何となく術後の痛みを想像できるでしょう。ただ、「ズキズキ」「おもい」など患者さんの痛みの表現はさまざまで、日々のケアで戸惑うこともあ
術後疼痛管理とは痛みを抑えるだけではない 手術を受ける患者さんにとって、術後の痛みは誰もが心配なことでしょう。体表面の傷、お腹や肩、頭痛など様々な場所で術後に痛みが出る可能性はあります。術後にはズキッとした疼(うず)くような痛みだけでなく、ズーンと鈍い感じ