看護の力で全人的痛みを緩和する! ~がん患者の緩和ケア~
記事数:7
"がん患者の痛みや苦しみは、治療による副作用やがんそのものによるものだけでなく、社会的・精神的・スピリチュアルなものなどさまざまです。さらに外来による治療や在宅による看取りが増えている現在、患者の痛みは複合的に絡み合い、個別性に富んでいます。いまやがん患者への緩和ケアは、全人的痛みへのケアといえるでしょう。本特集では、看護だからこそ成すことができる、緩和ケア実践のさまざまな形を紹介します。"
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"がん患者の痛みや苦しみは、治療による副作用やがんそのものによるものだけでなく、社会的・精神的・スピリチュアルなものなどさまざまです。さらに外来による治療や在宅による看取りが増えている現在、患者の痛みは複合的に絡み合い、個別性に富んでいます。いまやがん患者への緩和ケアは、全人的痛みへのケアといえるでしょう。本特集では、看護だからこそ成すことができる、緩和ケア実践のさまざまな形を紹介します。"
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事例詳細 【事例3 退院による医療者不在の不安から呼吸困難を生じたCさん】 <患者情報> ・Cさん、80歳代、男性 ・ 60歳代まで職人として働いており、性格は頑固 ・既往歴は高血圧症 ・家族構成:妻と2人暮らし、退院を機に娘が介護のため同居 <
事例詳細 【事例2 環境の変化によるストレスからコントロール不能な嘔気・嘔吐へ対応】 <患者情報> ・Bさん、70歳代、女性 ・ 既往歴は心房細動(カテーテルアブレーション治療歴あり)、高血圧 ・家族構成:独居だが、退院を機に家族が同居 <経過>
事例詳細 【事例4 強い倦怠感のなかで互いの思いがすれ違う父娘への援助】 <患者情報> ・Dさん、70歳代、男性、胃がんリンパ節転移 ・家族構成:長女一家と同居、長女40歳代(キーパーソン)、長女の夫、孫が3人、妻は20年以上前に事故で急逝
事例詳細 【事例1 乳がん末期の疼痛と呼吸苦のなか自宅退院を望んだAさん】 <患者情報> ・ Aさん、50歳代、女性(主婦)、左乳がん末期(リンパ節転移、骨転移、肺転移) ・家族構成:夫、子ども2人(息子・娘) <経過> 左乳がん診断後化学療法、左乳
がん患者の痛みや苦しみは、症状によるものだけでなく、社会的・精神的・スピリチュアルなものまでさまざまであることを、特集の冒頭でご紹介しました。緩和ケアは、このように患者がもつ全人的苦痛に対するケアといえますが、同時に家族の抱える痛みへのケアでもあるといえるでしょう。それ
病院で行われる緩和ケアに対して、地域(在宅)で行われる緩和ケアとはどのようなものでしょうか。ここでは、その違いについてお話します。 1. 限られた時間内に患者の変化を予測する 病院でも地域(在宅)でも行われる「緩和ケア」の定義に違いはありません。た
がん患者の痛みや苦しみは、治療による副作用やがんそのものによるものだけでなく、社会的・精神的・スピリチュアルなものなどさまざまです。さらに外来による治療や在宅による看取りが増えている現在、患者の痛みは複合的に絡み合い、個別性に富んでいます。いまやがん患者への緩和ケアは、