これって褥瘡? 「発赤」の見分け方を極める!
- 公開日: 2012/3/31
今回は、褥瘡初期の発見に欠かせない「発赤」の鑑別について取り上げます。
「反応性充血」と「褥瘡」の見分け方
褥瘡発生の初期には、発赤といわれる皮膚の変化がみられます。
しかし、すべての発赤が褥瘡であるとは限らないため、反応性充血(真皮深層の微小血管の拡張である「一時的な発赤」を指す)との鑑別が重要です。
鑑別には除圧後の再観察が重要!
褥瘡の鑑別方法には、「指押し法」と「ガラス板圧診法」があります。
しかし、反応性充血であるにもかかわらず、「圧迫後に赤みが消えない、白色に変化しない」患者さんもいます。
そこで、発赤のある部位を除圧し、次の体位変換時に再度観察するようにしています。
除圧後も発赤があれば褥瘡の可能性が高くなります。
また、翌日になっても発赤が残っていれば、確実に褥瘡と判断できます。
見逃しやすい頭部の褥瘡に注意!
硬い頭蓋骨で覆われ、重みのある頭部は褥瘡ができやすい部位です。
特に、以下のような患者さんの場合は注意深い観察が必要です。
●髪の黒い方
●救急搬送された方(発見されるまで長時間倒れていた可能性があるため)
●長時間の手術を受けた方
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