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【連載】Newsのツボ

臓器提供に携わるとき、看護師が感じることとは

  • 公開日: 2016/6/8
  • 更新日: 2021/1/6

移植医療に変化をもたらした改正臓器移植法

2010年7月に施行された改正臓器移植法は、移植医療にとって大きな契機となりました。これまでは、本人の書面による意思表示があるときのみ認められていた脳死下での臓器提供が、本人の意思が不明であっても家族の承諾があれば可能になったのです。この翌年には、臓器移植希望登録者数は大きく増加しており、その後も増加傾向にあります。臓器移植が治療の一つの選択肢として期待されていることがうかがえます。

さらに、当時大きく報道されたこともあり、臓器移植に対する社会的認知の向上にもつながりました。内閣府が5年ぶりに行った「臓器移植に関する世論調査」(13年)では、臓器移植の意思表示を記入した人が12.6%で、前回調査の3倍(8.4ポイント増)となりました。今回当ネットワークで行った「臓器提供の意思表示に関する意識調査」でも、13.4%を示しており、ほぼ差異のない数字となっています。

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