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[看護] 保健師・助産師教育、取得単位増え大学4年間では困難 日看協

  • 公開日: 2022/4/23

 日本看護協会は、看護系大学での保健師や助産師の教育について大学院教育へ移行することを求める要望書を文部科学省に提出した。2022年度のカリキュラムの改正に伴い各課程の単位数が増えたため、看護師に加えて保健師や助産師の教育を大学4年間で行うのは「極めて困難」だと指摘している。


 要望書では、看護師には患者や利用者の状態を的確に観察・判断し、状況に応じて適切に対応できる看護実践能力の向上が不可欠であり、基礎教育を強化することが喫緊の課題だと強調。
 また、各課程の単位数の増加に伴って複数の専門職に関する内容を4年間で教えることは極めて困難なため、大学での保健師や助産師の教育を大学院教育へ移行する必要性を訴えている。
 要望書は、23年度予算・政策に関するもので、日看協の福井トシ子会長が18日、文科省の増子宏高等教育局長に手渡した。日看協によると、福井会長が「保健師教育・助産師教育に関しては大学院での教育のニーズがある」と説明。これに対して、増子局長は「検討する価値はある」とし、厚生労働省と連携していく考えを示したという。
 看護師などの教育カリキュラムは、4月に見直された。これにより、看護師課程は計102単位で以前よりも5単位増加。保健師・助産師課程は3単位増の計31単位となった。
(厚生政策情報センター)

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