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皮膚状態・腹部の観察、腹部の聴診法|消化器のフィジカルアセスメント(1)
アセスメントは、患者さんとの会話やケアを通じて全身の状態に目を向け、五感をフルに活用することが大切です。ここでは系統別にフィジカルアセスメントのテクニックをまとめました。普段行っているアセスメントの流れと手技を再確認してみましょう。 消化器のフィジカルアセス

第2回 末梢循環・浸透圧について知って看護に役立てよう
前回(第1回 浮腫とアルブミン)は浮腫やその原因となるメカニズムについて解説してきました。今回は、 浮腫とアルブミンの解説でもたびたび出てきた、末端循環と浸透圧というメカニズムについて詳しく解説していきます。 体液の組成 成人では体重の約60%が体液で占められ

リンの調整機序(吸収と排泄) 3つのポイント
リンの調整機序 ポイント1 摂取したPは腸管で吸収、同量を腎臓から排泄 体内のPは、85%がCaとともに骨に蓄積されています。残る14%ほどが軟部組織に、1%以下が細胞外液にあります。 細胞内のPは主要な陰イオンであり、糖代謝、酸塩基平衡の維持へ

尿量を「0.5ml×Kg(体重)/h(時間)」に維持するべき理由
【関連記事】 ● 1日当たりの最低必要尿量ってどのくらい? ● 1日当たりどのくらいの水と電解質量が必要? 体重50kgの患者の場合、25ml/ hを維持 術後の観察項目として尿量測定は欠かせません。そして「0.5ml×Kg(体重)/h(時間)」を下回

【高マグネシウム血症】原因・症状・治療ポイント
高マグネシウム血症の原因 血清Mg濃度が2.7mg/dl以上のときに診断されます。Mg過剰の原因には、腎機能障害による腎排泄の低下と大量のMg摂取の2つがあります。 最も多いのがGFR 30ml/分以下の腎不全で、このほか腎機能が低下した高齢者などでも起こりや

【低マグネシウム血症】原因・症状・治療ポイント
低マグネシウム血症の原因 血清Mg値が1.25mg/dl以下でMg欠乏が疑われます。主な原因には、腎排泄の亢進と腎外性の2つがあります。 前者では、腎機能低下による尿細管での再吸収の減少、後者では長期的なMgの摂取不足や、下痢・嘔吐などでの排泄過多が挙

【服薬管理】ケア&対応の5つのワザ
ワザ1 薬がうまく飲めないときは、剤形を変えたり自助具を使って工夫する! 薬物がうまく服用できない患者さんに対しては、その理由に応じた対応を行うことが大切です。 [嚥下に問題がある] 錠剤やカプセル剤が大きくて飲み込めない 散剤や液剤へと患者さんが

【問題3】500mlを60ml/h 成人用ルートで投与する時、1分間の滴下数は?
問題 成人用ルートを使用して、○○輸液500mlを60ml/hで投与する指示を受けました。 1分間の滴下数はいくつでしょうか? 解答・解説は次のページです。 解答 20滴 解説 成人用ルートは1ml

マグネシウムの調整機序
【関連記事】 ■電解質とは?身体のしくみと電解質異常 マグネシウムの調整機序 酵素の活性化、蛋白合成、CaやKの代謝に関係 Mgは生体内でNa、K、Caの次に多い陽イオンであり、Caとともに骨の主要な成分です。成人での体内総量約25g(2000

輸液量(成人、小児の場合)は水分喪失予定量が原則
どんなケースにも共通する輸液管理の基本的な考え方について整理しておきましょう。 1日の輸液量=1日の水分喪失予定量 成人の場合 輸液は失われる予定分を補給するのが原則です。 成人の輸液量は、1日の水分喪失量と同じ40mL/kg/日が目安にな

【服薬管理】アセスメントの4つのポイント
治療をスムーズに進めるため、あるいは安全・安楽に支援するために、高齢者特有の症状や機能低下について解説します。 【関連記事】 ● 服薬状況を見える化できる服薬カレンダーと服薬ボックス 【ケア&対応についてはこちら】 ● 【服薬管理】ケア&対応の5つのワザ

低カルシウム血症・高カルシウム血症|原因・症状・治療のポイント
カルシウムの調整機序 3つのポイント ポイント1 Caイオン上昇が細胞の機能を調整 体内におよそ1kgあるCaは、99%以上が骨や歯に貯蔵され、1%弱が心筋・骨格筋、細胞外液などに存在しています。 このCaの役割には、 ●骨や

第4回 服薬時間の理由と飲み忘れへの対応
処方薬の多い現在、正しい服用のためには薬剤師、そして患者さんの最も近くにいる看護師の支援が必要になってきます。内服薬を中心に服薬支援のポイントを紹介します。 用法(服用時間)を正しく理解してる? 薬の服用時間には、「食前」「食後」「寝る前」などさまざま

リンゲル液、乳酸リンゲル液、酢酸リンゲル液の違いは?
治療の一環として日常的に実施される輸液。でも、なぜその輸液製剤が使われ、いつまで継続するのかなど、把握できていない看護師も意外と多いようです。まずは、輸液の考え方、輸液製剤の基本から解説します。 ○○リンゲル液の○○は何が違う? 水・電解質の補給を目

薬物の体内動態(吸収、分布、代謝、排泄)を知っておこう
すべての薬物は体内に入ってから「吸収」「分布」「代謝」「排泄」という過程を経ます。これを体内動態といい、これを理解すれば、身体の変化がどうして薬物に影響を及ぼすかがわかりやすくなるので、ぜひ、覚えておきましょう。 さらに詳しい解説はこちら! ■薬物の体内動