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【連載】輸液製剤がわかる! なぜ、その輸液製剤が使われるのか?

点滴の投与量と投与速度はどう決められている?

  • 公開日: 2014/8/19
  • 更新日: 2020/10/21

輸液管理にはさまざまな確認事項があります。ここでは、輸液を行う看護師が確実に押さえておきたい内容をまとめて解説します。


投与量と投与速度のキホンを知っておこう

維持輸液では、中心静脈を用いる場合は100mL時間を24時間かけて連続投与します。末梢静脈から行う場合には通常、500mLを2時間かけて投与するのが基本です。

欠乏輸液は、欠乏量の1/2から1/3(安全係数)の量を2~3日かけて投与しますが、病態によってはまず急速投与を行い、改善がみられたら輸液速度を落とします。脱水の補正ならば、尿量500~1000mL/日または0.5~1mL/kg/時間が改善の目安です。

ただし、高度の脱水や出血性ショック時などは初期輸液として大量の生理食塩液が急速投与されます。このとき、Kが含まれている輸液製剤を急速静注(ワンショット)すると高K血症になり、心不全を起こすリスクが高くなるので注意が必要です。

輸液速度については、15滴/mLの輸液セットで、χmL/時間の輸液を行いたい場合
             χ/60×15=χ/4滴/分
と置き換えられ、χを4で割れば1分間の滴数が、逆に1分間の滴数に4を掛ければ点滴速度が求められます。

水・電解質の最大投与速度

水・電解質の最大投与速度

急速輸液時に気を付けたいポイント

急変時など、循環血液量を確保し循環動態を安定させるために、急速に体液補正が必要になるケースがあります。

特に、低血圧、意識障害、ショックなどの状態を示している場合には、緊急性が求められ、急速かつ大量に投与されることがあります。

ショックは4つに分類され、(1)血液分布異常性ショック、(2)血液循環量減少性ショック、(3)心原性ショック、(4)心外閉塞・拘束性ショックがあります。

中でも(2)の出血などが原因で起こる循環血液量低下による低血圧では、まず十分な輸液を行うべきとされています。

急速輸液をする際のルート選択においては、K製剤、昇圧薬、降圧薬など直接的に循環動態に影響する薬剤(ハイリスク薬)が投与されるルートを必ず避けることが必要です。末梢点滴であれば、刺入部の漏れなどの異常にも十分注意します。

また、急速輸液がいつ開始されて投与量はどのくらいかを把握し、尿量の記録とともに確実に医師に伝達します。

(『ナース専科マガジン』2013年10月号から改変引用)

次回は「輸液管理で見逃してはいけないポイント」について解説します。

【輸液についてまとめて読むならこちら】
* 輸液の看護|輸液とは?種類、管理、ケア