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【連載】輸液製剤がわかる! なぜ、その輸液製剤が使われるのか?

欠乏輸液と維持輸液の違いとは?

  • 公開日: 2016/12/10
  • 更新日: 2021/1/6

輸液の目的である欠乏輸液維持輸液について考えてみましょう。

[欠乏輸液]

欠乏輸液は不足している物質を補い、内部環境を維持するために行います。不足する物質とは、水分のほか、Na、K、Ca、P、HCO3といった電解質、ビタミンや微量元素です。

例えば、高度の下痢を起こしているときには、細胞内液、細胞外液から水・電解質が失われます。この欠乏量を補い、体液を正常化するのが欠乏輸液です。

欠乏輸液で大切なことは、「何が欠乏しているか」の見極めです。その判断は臨床症状(水分量の低下を示す身体所見など)と検査所見(NaやKの濃度など)から行い、喪失している物質やその欠乏量を推定して、輸液製剤および投与量を決定します。水分欠乏量は計算式によって算出することができます。

ただし、欠乏量を一度に体内に投与すると、心臓などの内臓器官への負担が大きく、心不全やショック症状に陥ることがあります。1日の投与量は、欠乏量の1/ 2から1/ 3(安全係数)にして、2~3日かけて補っていくのが原則です。そして、欠乏量が補正された時点で、欠乏輸液は終了します。

なお、低Na血症はNaが水分に対して少ないことを示しますが、低Na血症を合併した心不全ではNaが多い以上に水が多い状態と考えられるので、欠乏輸液は中止します。

ひとくちMEMO

水分欠乏量は計算式によって算出することができ、推定には次の式が用いられます。

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