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【連載】500人のギモン&お悩み徹底解決

滴下速度の変化にどう対応する?

  • 公開日: 2012/4/30
  • 更新日: 2020/3/26

滴下速度をきちんと計算しても、いつの間にか変わってしまっていたという経験がある人は多いのではないでしょうか。この滴下速度の変化に関する疑問に答えます。


Q 滴下速度をきちんと計算しても、滴下数が変わってしまうことがあります。滴下速度の変化を防ぐ方法はあるのでしょうか。

A 厳密なコントロールが必要な場合は輸液ポンプを。それ以外は、変化する原因を念頭に置き、状態をチェックすることが大切です。

「滴下速度は変化する」を前提に状態を確認

一定時間に一定量を滴下しなければならない薬剤、例えば循環器系の薬剤や医療用麻薬など、厳密に滴下速度をコントロールして投与しなければならない薬剤の場合は、基本的に輸液ポンプを使用します。

速度の変化が薬効などに影響しない点滴の場合は、看護師が確認することで、なるべく正確に投与されるよう滴下を調整します。

滴下速度が変化する要因として考えられることは、患者さんの体位や体動、針を留置している腕の位置や高さの変化、腕の屈曲などがあります。

滴下は、点滴ボトルと心臓や刺入部の高低差を利用しているので、高低差が変化することで滴下速度も変わります。例えば、臥床のまま過ごしている患者さんなら、点滴ボトルと心臓の高さにさほど変化が生じないため、滴下速度もあまり変わりません。しかし、ベッドでの座位や椅子に座る、あるいは歩行している患者さんは、滴下速度も変化しやすいといえます。

また刺入部近くの腕や手の屈曲によって血管が圧迫されたりすることで、流量が変化することもあります。

さらに、予定時間よりも早く滴下した場合、薬剤が極端に減少している場合は、クレンメの誤操作、三方活栓からの液漏れ、接続部位の外れなどが、その原因として考えられます。

看護師は「滴下速度は変化する」ということを前提に、点滴中は滴下状態やクレンメの開閉を確認することが大切です。点滴ボトルに注入予定時間を記入しておき、予定量が入っているかを訪室のたびに確認し、調整します。自然滴下の点滴を投与している患者さんが歩行していた場合は、その場で滴下状態を確認するようにしましょう。

>>次ページでは、ヘパリンロックと生食ロックの違いについて解説します。

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