内田 俊也
記事数:12
帝京大学医学部内科学講座 教授
所属
帝京大学医学部内科学講座 教授専門分野
電解質異常腎臓病
高血圧
透析療法
血液浄化療法
最終学歴
東京大学医学部医学科所属学会・資格
日本内科学会日本腎臓学会
日本痛風・核酸代謝学会
日本腎臓リハビリテーション学会
日本病態栄養学会
記事数:12
帝京大学医学部内科学講座 教授
12件/12件
高リン血症の原因 血清P濃度が5.0mg/dl以上のとき、高P血症と診断されます。これは、過剰なPを腎臓で排泄できない状態を示します。 原因には、Pの過剰摂取と排泄量の低下があります。Pの排泄は90%以上が腎臓から尿中へと出されるため、腎機能が低下する
*2016年12月22日更新 低リン血症の原因 血清P濃度が2.5mg/dℓ未満の状態が低P血症であり、体内のP欠乏を意味します。ただし、病態によっては体内のPが正常であっても、血清P濃度が低下する、P欠乏を伴わない低P血症を呈することもあります。
リンの調整機序 ポイント1 摂取したPは腸管で吸収、同量を腎臓から排泄 体内のPは、85%がCaとともに骨に蓄積されています。残る14%ほどが軟部組織に、1%以下が細胞外液にあります。 細胞内のPは主要な陰イオンであり、糖代謝、酸塩基平衡の維持へ
高マグネシウム血症の原因 血清Mg濃度が2.7mg/dl以上のときに診断されます。Mg過剰の原因には、腎機能障害による腎排泄の低下と大量のMg摂取の2つがあります。 最も多いのがGFR 30ml/分以下の腎不全で、このほか腎機能が低下した高齢者などでも起こりや
低マグネシウム血症の原因 血清Mg値が1.25mg/dl以下でMg欠乏が疑われます。主な原因には、腎排泄の亢進と腎外性の2つがあります。 前者では、腎機能低下による尿細管での再吸収の減少、後者では長期的なMgの摂取不足や、下痢・嘔吐などでの排泄過多が挙
【関連記事】 ■電解質とは?身体のしくみと電解質異常 マグネシウムの調整機序 酵素の活性化、蛋白合成、CaやKの代謝に関係 Mgは生体内でNa、K、Caの次に多い陽イオンであり、Caとともに骨の主要な成分です。成人での体内総量約25g(2000
カルシウムの調整機序 3つのポイント ポイント1 Caイオン上昇が細胞の機能を調整 体内におよそ1kgあるCaは、99%以上が骨や歯に貯蔵され、1%弱が心筋・骨格筋、細胞外液などに存在しています。 このCaの役割には、 ●骨や
カリウムの調整機序 ポイント1 細胞内外でカリウム濃度差が大きい カリウムは細胞内液の主要な陽イオンで、体内カリウム総量のうち98%が細胞内液に存在し、細胞外液に含まれる量はわずか2%です。 また、細胞内液のカリウム濃度は約100mEq/lと高いのに
高ナトリウム血症の原因 体内の水分に比べてNaが過剰にある状態、あるいはNaに対して水の喪失が顕著に生じた状態で、「血清Na値が150mEq/l以上」と定義されています。 Na濃度が上昇すると血清浸透圧も上がり、体液は浸透圧によって細胞内液から細胞外液
【電解質異常のまとめ記事】 ■電解質とは?身体のしくみと電解質異常 【関連記事】 * 【高ナトリウム血症】原因・症状・治療ポイント * ナトリウムの調整機序 3つのポイント 低ナトリウム血症とは? 血清ナトリウム濃度が135mEq/l未満の場合を低
ナトリウムの調整機序 ポイント1 Naバランスが細胞外液量を決める Naは細胞外液の主要な陽イオンで、体内の総Naの量が細胞外液量を決めます。その調節は、主に食事からの摂取と腎臓からの排泄によって行われます。 1日の食塩(NaCl)摂取量は成人で
臨床看護師として理解しておきたい、電解質と電解質異常の基本知識について解説します。 電解質とは?なぜ電解質は重要なの? 電解質とは、水などの溶媒に溶解した際に、陽イオンと陰イオンに電離する物質のことで、ナトリウム(Na)、カリウム(K)、カルシウム