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早期介入がイイのはなぜ? 重症患者の経腸栄養Q&A

記事数:11

"早期の経腸栄養については重症患者の感染性合併症の低下などのエビデンスが確認され、現場での実践が進んでいます。本連載では、侵襲と腸管機能の関係、病態に応じた栄養剤や看護管理のポイント、下痢や嘔吐の予防や対策など、重症例を看ることも増えている一般病棟の看護師に役立つ基礎の内容を中心に紹介します。"

「早期介入がイイのはなぜ? 重症患者の経腸栄養Q&A」の記事一覧

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第11回 経腸栄養の合併症やリスクにはどのようなものがあるの?

Q. 経腸栄養の合併症やリスクにはどのようなものがあるの? 誤嚥・嘔吐はどうしたら予防できるの? A. チューブ接触による潰瘍、誤嚥や胃食道逆流に注意。胃内残存量を的確に把握し、投与時の速度や体位を検討していきます。 嚥下・咳嗽の反射が弱い患者さんに注

2019/2/17

第10回 経腸栄養中に下痢が起こりやすいのはなぜ? 対処法は?

Q. 経腸栄養施行時の下痢はなぜ起こりやすいの? どう対処すればいいの? A. 投与中の薬剤、乳糖や浸透圧など栄養剤の影響もあります。投与内容を変更したり、投与管理を見直します。 まずは下痢につながる薬剤投与がないかをチェック  経腸栄養施行中の

2019/2/10

第9回 経腸栄養開始後のアセスメントでは何に注意すべき?

Q. 経腸栄養開始後のアセスメントでは何に注意すべきですか? A. 逆流や誤嚥のリスクに注意し、投与速度や血糖値、水分バランスを定期的にチェックします。 腹部の観察や胃内残留量で合併症の徴候をチェック  経腸栄養施行時は、悪心・嘔吐、腹部膨満、腹

2019/2/3

第8回 病態によって栄養剤の選択はどう異なるの?

Q. 病態によって栄養剤の選択はどう異なるの? A. 成分、浸透圧、濃度など、病態に配慮して栄養剤を選択します。 糖尿病には血糖コントロールに有効な栄養剤も  経腸栄養は、病態に応じて、投与する成分、濃度など適切な内容を選択します。栄養剤のなかに

2019/1/27

第7回 経腸栄養剤にはどのような種類があるの?

Q. 経腸栄養剤にはどのような種類があるの? A. 窒素源の成り立ちから、成分栄養剤、消化態栄養剤、半消化態栄養剤に分けられます。 消化の過程を経るもの経ないもの区分も医薬品と食品がある  経腸栄養剤は、まず天然濃厚流動食と人工濃厚流動食に分けら

2019/1/20

第6回 経鼻チューブか消化管瘻かはどのように決まるの?

Q. 経鼻チューブか消化管瘻かはどのように決まるの? A. 経管栄養が4週間以上の長期になる場合は、消化管瘻を考慮します。 患者さんの状態に応じてチューブの挿入先と方法を決定する  まず、第5回の解説のように、何らかの栄養補助が必要とされた場合は

2019/1/13

第5回 経腸栄養はどのような患者さんにいつから開始するの?

Q. 経腸栄養はどのような患者さんにいつから開始するの? A. 消化管使用の条件を満たしていれば、重症患者であっても、できるだけ早期に開始します。 必要エネルギー量の60%以下が1週間以上続く場合に検討する  経腸栄養は、①消化管の蠕動が可能であ

2019/1/6

第4回 重症患者さんの栄養管理で早期から腸管を使用する意義とは

Q. 腸管を利用する意義はどこにあるの? A. 小腸粘膜の萎縮を防ぎ、感染性合併症による侵襲を減らすことで、重症度を高めない良好な長期予後の獲得が期待できます。 腸管の飢餓状態で引き起こされるBTを防ぐ  小腸の絨毛は最も細胞分裂の活発な組織

2018/12/30

第3回 侵襲時の患者さんの腸管はどうなっているの?

Q. 重症患者の腸管はどうなっているの? A. 腸管の血流は低下し、蠕動運動も抑制されますが、消化吸収機能は維持されています。 血流と運動の低下が顕著に  侵襲時は、Q1の神経―内分泌反応によりカテコラミンが大量に放出されます。特に、出血性ショッ

2018/12/23

第2回 重症患者のエネルギー消費量はどのくらい増加するの?

Q. 重症患者のエネルギー消費量はどのくらい増加するの? A. 侵襲によりREEの増加量も持続期間も異なりますが、低~中等度のストレスでは20~25kcal/kg/day程度と評価できます。 侵襲の程度に応じてREEを推定する  多岐な要因が

2018/12/16

第1回 重症患者の栄養管理とは? エネルギー代謝にどんな違いがあるの?

「重症患者の栄養管理」をどう考えればよいのか 「重症患者の栄養管理」を考えることは、災害時の支援体制を考えることに似ています。災害には自然災害もあれば、テロ・内戦などの人為的な災害もあります。また、市町村レベルの災害もあれば、国家存亡の危機に直面する大規模災害もあり

2018/12/9