番外編 スガオ、学校で習わなかった看護の知識を深める、の巻
- 公開日: 2014/10/12
ナースステーションで勉強会の資料を作成しているSAKURA。そこに薬剤を手にしたスガオがやってきて……。
桜さん。ちょっと聞いてもいいですか?
あら、スガっち。質問なんて珍しいわね。何かしら?
この薬、商品名の後に「R」ってついてるじゃないすか。同じように「LA」とか「L」「CR」「SR」とかアルファベットが付いている薬がよくあるけど、 このアルファベットってなんの意味っすか。
あら、そんなことも知らないの?
学校じゃ習わなかったっすよ。新人研修でも教えてもらってないし。
そうかしら。寝てたんじゃないの?
あー。そうかもしれないっすね。ははは……。
もう。しょうがないわね。このアルファベットがついている薬剤は徐放性製剤といって、体内でゆっくり成分が放出されるように設計されている長時間作用型の薬剤なの。アルファベットの意味は、「L」はLong、「LA」はLong Actingで、長時間作用することを示しているわ。「R」はRetard、遅延の意味ね。「CR」はControlled Release、「SR」はSusatained Releaseというように、アルファベットが作用の仕方を示しているのよ。これら徐放製剤でやってはいけないのは、粉砕して服用すること。一気に血中濃度が上って、効果が強く出て危険な症状をもたらすことがあるのよ。
はー。さすがっすね!
感心していないで、勉強しなさい。学校や研修で学ばなかったからといって、現場で必要ないとは限らないのよ。
そうなんですけど……。薬理学の本とか難しくないすか? 看護師向けの本がなかなかないんですよね。
そんなことないわよ。看護雑誌があるじゃない。看護師が知っておきたいこととケアのポイントがまとめられているから、読みやすく理解しやすいはずよ。
そうっすか。じゃ、桜さん。学校や院内研修で学ぶ機会は少ないけど、現場で必要な知識がまとまった看護雑誌をオススメしてくださいよ。
スガっちは本当にちゃっかりしているわね。まあそれでスガっちが成長できるなら、お安い御用よ。勉強しておいたほうがいいテーマを挙げておくわ。
あざーっす。
各雑誌の詳細は次ページで紹介します。