【低リン血症】原因・症状・治療ポイント
- 公開日: 2014/8/3
- 更新日: 2016/12/22
*2016年12月22日更新
低リン血症の原因
血清P濃度が2.5mg/dℓ未満の状態が低P血症であり、体内のP欠乏を意味します。ただし、病態によっては体内のPが正常であっても、血清P濃度が低下する、P欠乏を伴わない低P血症を呈することもあります。
低P血症の原因には、
- ●腸管からの吸収量の低下
- ●細胞外液からの骨への移動によるPの摂取不足
- ●腎臓からの排泄量の増加
- ●体内のPの分布異常
- ●P吸着薬の服用による体内Pの減少
- ●ビタミンDの欠乏
などがあります。
低リン血症の病態と原因 | |
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I 細胞内や骨への移動 | ●炭水化物負荷 ●中心静脈栄養や栄養状態の回復時 ●呼吸性アルカローシス ●骨再生 ●アンドロゲン療法時、急速な細胞増殖 ●グラム陰性桿菌敗血症 |
II 腎排泄増加 | ●副甲状腺(上皮小体)機能亢進症 ●腎尿細管障害 ●細胞外液量の増大 ●利尿薬治療 ●低Mg血症 ●副腎皮質ステロイド治療 ●H2CO3静注 |
III 腸管吸収の減少、または喪失の増大 | ●P摂取量の低下 ●P吸着性制酸薬投与 ●嘔吐 |
IV 細胞内や骨への移動と腎排泄増加の組み合わせ | ●糖尿病性ケトアシドーシスの治療中 ●第3度以上の熱傷 ●痛風 ●乳酸ナトリウム静注 |
V 腎排泄増加と腸管吸収減少の組み合わせ | ●くる病/骨軟化症 ●ビタミンD代謝に伴う尿細管機能異常 ●吸収不良症候群 |
VI 細胞内や骨への移動と腎排泄増加、腸管吸収の組み合わせ | ●アルコール性肝障害 ●非代償性肝硬変症 ●腎移植後 |
※続いては、「低リン血症の症状と治療ポイント」です。
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