第16回 エンゼルメイク実践編 (4)クリームファンデーションとフェイスパウダー
- 公開日: 2016/5/14
- 更新日: 2021/1/6
今回はスキンケアのあとのメイクアップの解説です。前回行った「蒸しタオルと乳液」で整肌後、肌の色を整える「クリームファンデーション」→「フェイスパウダー」を実践していきましょう。
▼エンゼルケアについて、まとめて読むならコチラ
エンゼルケア(逝去時ケア)とは?目的・手順など
クリームファンデーションの使用目的
乳液で肌を保湿し、乾燥を防ぐ保護膜として下地をつくった後(整肌)、クリームファンデーションを塗ることでさらに乾燥を防ぎます。そして死後の身体変化による肌の変色をカバーするとともに血色を補います(死後の身体変化は第2回から解説しています)。
クリームファンデーションを用いる際のポイント
・油分が多くカバー力の高いクリームタイプのファンデーションがおすすめです。薄い肌色にしたい場合は乳液やクリームでクリームファンデーションをのばしてつけましょう。
・蒼白化(後半で説明)によって血色が失われていくため、赤みを足して使うか、赤みのあるファンデーションの使用がベストです。
・使用するファンデーションは、事前に自分の手首などに使用してみて性状を確認しておきましょう。
クリームファンデーションの使用手順
1)ご本人の肌色を確認しながらクリームファンデーションの色目を選びます。
※基本の肌色、赤みを足すための赤系の色、男性でしたらダークな色目から使用する色を選びます。ご本人の肌の色に近い肌色と赤が基本的な色選びです。
2)選んだファンデーションを手の甲にとります。
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