<日本財団在宅看護センター> 起業家育成事業 第4期生募集【PR】
- 公開日: 2016/11/25
日本財団在宅看護センター 起業家育成事業とは?
8ヶ月間の研修を通じて、訪問看護ステーションの起業・開設を目指す看護師を育成する事業です。
研修修了後、起業する方には返済不要の起業支援金・機材整備費(計190万円)など、さまざまな支援制度もあります。
2014年の開始以来、すでに20名以上の修了生が全国で訪問看護ステーションを起業しました!
通年6月研修スタートで11月から募集を開始しています。
ここがポイント!
■一流講師陣による充実のプログラム
研修では、「行政社会力」「事業運営力」「看護実践力」「保健連携力」の4つの力の育成を目指します。
講義は、平日5日間の朝10時から夕方16時半まで行われ、前期・後期の間には、約2ヶ月間の実習もあります(経験・レベルに応じ期間を調整します)。
各分野のスペシャリスト約65名が講師として参加しており、講義レベルの高さは毎年、受講生や関係者から高い評価を得ています。
訪問看護未経験の方でも、本研修を通じて訪問看護・起業・運営に必要な能力がしっかりと身につくプログラムになっています。
【講師陣(一部)※順不同】
・辻哲夫 先生(東大高齢社会総合研究機構 特任教授)
・坂本すが 先生(日本看護協会 会長)
・佐藤美穂子 先生(日本訪問看護財団 常務理事)
・狭間研至 先生(ファルメディコ株式会社 代表取締役・医師)
・太田秀樹 先生(医療法人アスムス 理事長)
・山崎章郎 先生(ケアタウン小平クリニック 院長)
・梶原厚子 先生(医療法人はるかた会 理事)
■起業計画や資金計画の策定までプロがサポート!
訪問看護ステーションの経営を成功させるために重要なのは、しっかりした事業計画と資金の調達計画を立てること!
本研修の後半では、具体的な起業計画を策定します。
実現可能性を何より重視し、たとえば地域・顧客研究では、「××町の××番地」まで開業予定地を想定し、市場調査を実施。その地域にどのような特性・ニーズがあるのか、医療資源はどうなっているのか、開業何ヶ月目から黒字が見込めるのかなど、3年以上先までを見通せるプランニングを行います。
さらにプロのコンサルタントや会計士・税理士からも直接アドバイスを受けることができ、研修修了後、そのまま起業に使えるプランを一緒に策定していきます。
■起業時には190万の支援金あり(返済不要)!
訪問看護ステーションの起業時にはまとまった資金が必要になるため、起業への大きな壁のひとつとなっています。
本事業では、修了生が起業する際に、起業支援金として400,000円、機材整備費として1,500,000円程度を支援します。(返済不要)
その他、事務所のリフォーム工事、車両整備などにも助成金の申請ができます(本制度には申請条件や審査があります)。
※本事業は、ご自身が起業・運営するものであり、フランチャイズではありません。各種支援は行いますが、ロイヤリティーや経営管理を要求することはありません。また、個人での起業ではなく、現在所属されている施設の一機能としての開業を目指す方も対象になります。
◆遠方からの受講も安心。住居費&交通費支給
遠方からの受講者を対象に、家賃補助や交通費の支給を行っています。
・家賃補助:月額上限100,000円(受講に当たり転居を伴う場合)
・交通費:月額上限100,000円(公共交通機関の1ヶ月の定期代が50,000円を超える場合、超過分を補填)
これまで福岡県、岡山県、愛媛県、大阪府、福島県、北海道など全国各地から受講されています。
■起業後も心強い!先輩・仲間とのネットワーク
受講者は、笹川記念保健協力財団が日本財団と協力して企画・運営している「日本財団ホスピスナースネットワーク」のメンバーに加入します。本ネットワークが毎年実施している研修会などに参加できます。(登録料・年会費無料)
また、受講生・修了生同士のつながりは深く、研修修了後も交流が盛んなほか、すでに起業した先輩方が後輩へアドバイスやサポートを行うことも増えています。
同じ志を持つ先輩・仲間とのネットワークは、本事業を通じて起業することの大きな魅力のひとつです。
募集要項
1.受講期間:2017年6月~2018年1月(8ヶ月間)
2.募集人数:30名程度
3.受講料 :400,000円(税込み)※テキスト代、各地の研修・実習、学会参加費等を含む
4.応募条件: 次の(1)および(2)、もしくは(1)および(3)に該当する方
(1)10年程度の臨床経験をもつ看護師
※訪問看護、在宅看護経験もしくは類似業務経験及び管理業務経験があれば望ましい(未経験者も可)
※20代の方のご応募も可能です。
(2)研修終了後、おおむね1年以内の起業を意図する方
(3)現在、在宅看護事業所または訪問看護ステーションに勤務し、当確施設の機能強化を目指しうる立場にある方
5.提出書類・応募方法:
(1)提出書類/応募書類(職務経歴、志望動機など)、看護師免許証の写し
(2)応募方法/笹川記念保健協力財団 助成事業専用ページからWEB入力・アップロードにより書類提出
助成金事業専用ページ/http://system.shf.or.jp/app/jp
(3)応募受付/2016年11月応募受付開始。応募は順次受け付けます。
6.選考:
(1)一次選考/書類審査
(2)二次選考/面接審査
(3)決定通知/審査結果は決定しだい、メールにて連絡します(後日正式決定通知を発出)
講義プログラム
学習事項 | 内容 | ねらい |
---|---|---|
行政社会力 | ■超高齢社会の医療保健 ■社会、地域総合リハピリテーション ■わが国の医療介護政策 ■在宅医療と看護 ■人口減少時代の医療福祉 ■地域包括ケアにおける看護 ■地域保健と看護の役割 ■在宅看護の展望 ■福祉総論 ■介護保険制度 ■リハビリテーション総論 | 今後の保健医療政策を概観し、保健医療関連分野の基礎に加え、地域社会における保険専門職としての看護師の役割を確立するために必要な知識を学びます。 |
事業運営力 | ■マーケティング概論と実践 ■看護ケアマネジメント ■マネジメント概論と実践 ■Project Cycle Management ■保健経済概論 ■事業展開の実際 ■経営マネジメント ■保健医療文献検索 ■財務管理 ■専門的・学術的発信技能 ■税務の基礎・資金計画 ■在宅看護をめぐる法的諸問題 ■労務管理 ■在宅看護センターの管理 | 顧客は誰なのか、何を求めているのか、市場調査・財務・税務・労務の知識を獲得し、地域の特色・ニーズに対応し、考える力を習得します。 |
看護実践力 | ■看護実践と倫理 ■サルコペニアとリハビリテーション栄養 ■フィジカルアセスメント ■エンド・オブ・ライフケア ■災害と在宅医療 ■緩和ケア ■在宅看護と健康教育 ■認知症 ■看取り ■高齢者メンタルヘルス ■運動器系/呼吸器系/神経系/循環器系の基礎と高齢者の病態 ■在宅看護と感染管理 | 社会と医療が変容する中で、看護の原点を見失うことなく、しかし、狭い範囲に閉じこもらず、未来志向のcureとcare両方に配慮した看護をどのように実践するのか考えます。 |
保健連携力 | ■高齢者医療の特性 ■認知症とコミュニケーション ■高齢者の栄養管理 ■在宅看護と栄養、食生活 ■在宅医療と薬物療法・薬理 ■ターミナルケアとQOL ■在宅看護と臨床検査 ■地域・多職間連携 ■在宅看護と作業療法 ■IT・ヘルスリテラシー ■薬剤師の変革と地域医療 ■相談機能を持った訪問看護(小児) | 多職種連携を可能とする幅広い保健関連の知識と情報を修得し、地域社会の健康ゲートキーパーとなる能力を身につけます。 |
先輩コメント
第2期修了生 長澤 祐子さん(一社)在宅看護センターミモザ代表(福岡)
この研修に参加したことで人生は大きな転機を迎えました。福岡で仕事を続けていたら学べなかった講義、毎日が新鮮で興味あることばかり! 視野が広がり、物事を深く考えるようになりました。ここでしか出会えない方々、この研修ならではの講義と実習、学生生活、ネットワーク、支援。いろんな地域・経歴の仲間・意見にふれました。まるで全国に親戚・家族ができたようです。
喜びも苦しみも共にできるかけがえのない仲間です。
第3期生 太田緑さん(開業予定地:青森)
公立病院の看護師を長く勤める中、病院では解決できない問題を、訪問看護師で何かできるのでは?と考えていました。訪問看護の経験はありませんが「看護師が社会を変える」という本事業に応募しました。地方からの受講、金銭的な不安もありましたが、家賃補助は後押しになりました。一流講師陣からの学びを深め、地域医療連携室勤務の経験を生かし、同じ志の仲間と共に、看護で社会貢献を目指します。