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【連載】教え方&指導術~中堅・ベテラン・看護学生編~

中堅・ベテラン看護師への指導術3つのポイント

  • 公開日: 2020/2/10
  • 更新日: 2020/3/26

目次

※「ポイント2:「相談」という形でお願いする」以下の閲覧はログイン(登録無料)が必要です。


行動変容を促すための3つのポイント

 すでに独自のやり方をもっている中堅・ベテラン看護師に対し、行動変容を促すことは容易ではありません。まずは話を聴き、信頼関係を構築しながら相手を十分に捉えたならば、次はアプローチの段階です。ここからは、中堅・ベテラン看護師の行動変容につなぐアプローチ方法について解説します。
 

ポイント1:承認する

 先ほど、相手の強みを捉えることを推奨しました。強みを捉えたら放置せず、言葉に出して伝えましょう。それが承認です。
 
 マズローの欲求でも知られているように、人間には「承認欲求」があります。承認欲求には、他者承認と自己承認の2つがあり、前者は他者から認められたい、尊敬されたいという欲求です。SNSの「いいね!」が少ないと寂しい気持ちになるのは、他者欲求が満たされないためです。後者は、自分が理想とする自分でありたいという欲求です。理想とする自分になるために、高価な品物を購入したり、スキルを磨くなどの行動として表出されます。
 
 承認欲求が満たされないと、劣等感や無力感が生じます。つまり、モチベーションが低下するわけです。やる気がないなと感じたら、まずは承認欲求の充足度に注目しましょう。
 
 他者承認を認める方法は至極簡単です。先ほどの強みに注目し、それを言語化し伝えるだけです。本人も気づいていない強みを伝えることは、モチベーションアップの鍵といわれています1)。また、佐々ら2)の調査によると、中堅看護師の職務満足感を高める要因に「承認」があり、特に「上司からの信頼と権限委譲」が最も影響していたと述べています。指導者だけでがんばらず、上司も巻き込みながら指導をするのがコツです。
 
◎ここに注意!
 一時期、褒める教育が注目されていました。しかし、筆者は無理に褒める必要はないと感じています。無理に褒めると、相手は何か裏があるのではないかと勘ぐってしまうからです。それよりも、できていることを素直に承認し、言葉に出して伝えるほうが効果的です。指導者のなかには、「できていることがないので、無理です」という人もいるでしょう。そんなときには、「ありがとう」を伝えることを意識しましょう。承認欲求には、個として認められたいという要素が含まれています。大事な病棟スタッフの一員として捉えていることを、「ありがとう」という感謝の言葉で伝えるのです。書類を拾ってくれた、ドアを開けてくれた、片づけをしてくれた、報告をしてくれた、どんな些細なことでも笑顔で「ありがとう」。これだけです。
 

ポイント2:「相談」という形でお願いする

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