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[がん対策] がんゲノム医療拠点病院、地域ごとの整備数を提示 厚労省

  • 公開日: 2019/9/7

 厚生労働省は5日の「がんゲノム医療中核拠点病院等の指定に関する検討会」に、新設される「がんゲノム医療拠点病院」(拠点病院)の地域ブロックごとの整備数を示した。

厚労省は7つの地域ブロックのうち、拠点病院を関東・信越に10カ所以上、近畿に約5カ所、東海・北陸に約4カ所などを整備する方針で、9月中旬ごろに計約30カ所指定する。
初回の指定期間は2022年3月31日まで。

 5日の検討会で厚労省は、16年の「全国がん登録」にあるがん罹患数の集計を用いて、地域性を考慮した拠点病院数の参考値を明らかにした。
それによると、拠点病院を全国に30-34カ所指定する場合の地域ブロックごとの拠点病院数(参考値)で最も多かったのが、関東・信越の「10.67-12.11」。
次いで、近畿の「5.12-5.82」、東海・北陸の「4.2-4.7」、九州の「3.87-4.35」、中国・四国の「2.98-3.37」、東北の「2.15-2.46」、北海道の「1.0-1.2」と続いた。

■遺伝学的検査・遺伝カウンセリングの実績などの評価基準で選定

 この方針に基づき、厚労省では申請のあった計95医療機関の中から、一定の評価基準を用いて拠点病院数を選定する。
具体的な評価基準は、▽遺伝学的検査および遺伝カウンセリングの実績▽先進医療・治験などの実績▽エキスパートパネルの開催の見込みおよび人員体制▽地域性への対応(中核拠点病院のない病院に配慮)▽小児がん症例への対応(先進医療・治験等の実績)-の5つ。

 遺伝子情報に基づいたがんゲノム医療については、厚労省が既に整備した「中核病院」(11カ所)と、「連携病院」(156カ所)が協力し、患者がどこに住んでいても提供できる体制づくりを進めてきた。
ただ、遺伝子パネル検査を受ける人の増加により、その検査の結果を医学的に解釈するための専門家が集まる検討会「エキスパートパネル」の開催などに中核病院で対応し切れなくなる恐れがある。
そのため、厚労省は拠点病院を複数整備し、そこでもエキスパートパネルなどを実施できるような体制を整える。

(厚生政策情報センター)

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