[健康] 特定健診、全ての年齢層で3割以上が肥満 健保連調査
- 公開日: 2019/9/14
健康保険組合連合会(健保連)は、2017年度の特定健診受診者401万3,265人の特定健診データを基に、40-74歳の健康状態の調査結果を12日に公表した。
調査で用いた健診検査項目は、腹囲判定と血圧、脂質、血糖、肝機能。腹囲判定別では、全ての年齢階層で3割以上が「肥満」だった。
腹囲判定基準値は、▽内臓脂肪面積100平方センチメートル以上またはそれ以下でBMI指数25以上▽腹囲が男性85cm以上、女性90cm以上▽腹囲が男性85cm、女性90cm以下でBMI指数25以上-が「肥満」、これらに該当しない場合が「非肥満」。
腹囲判定別の全体の割合は、「非肥満」が62.7%、「肥満」が37.3%だった。年齢階層別に「肥満」の割合を見ると、60-64歳が41.7%で最も高く、次いで65-69歳が41.6%、70-74歳が39.9%の順。最も低かったのは40-44歳の32.9%だった。
腹囲判定別の割合を被保険者・被扶養者別に見ると、「肥満」の割合は被保険者が全体の40.7%、被扶養者は17.8%で、被保険者の割合が圧倒的に高かった。一方、被扶養者を年齢階層別に見ると、40-44歳が14.1%で最も低く、年齢階層が上がるほど割合が高くなり、70-74歳が26.0%で最も高かった。
「血圧」の健診判定値区分別(未測定553人を除く)では、「基準範囲内」が66.7%、「保健指導判定値」が16.0%、「受診勧奨判定値」が17.4%で、3割以上が保健指導判定値以上に該当した。「脂質」の健診判定値区分別(未測定2,061人を除く)では、「基準範囲内」が39.3%、「保健指導判定値」が29.9%、「受診勧奨判定値」が30.8%で、6割以上が保健指導判定値以上に該当した。
腹囲判定別に、健診判定項目で保健指導判定値以上のリスク保有者における、リスク数の構成割合を見ると、「非肥満」では、「リスクなし」が55.8%、「リスク1つ」が31.0%、「リスク2つ」が11.3%、「リスク3つ」が1.9%だった。一方、「肥満」では、「リスクなし」が22.1%、「リスク1つ」が36.8%となっており、複数のリスク保有については、「リスク2つ」が30.3%、「リスク3つ」が10.9%だった。
(厚生政策情報センター)
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