[感染症] RSウイルス感染症、「大流行」の指摘も 首都圏の4都県
- 公開日: 2019/9/14
首都圏でRSウイルス感染症の流行が拡大している。
2日から8日までの週の患者報告数は、東京、神奈川、埼玉、千葉の4都県で前週と比べて軒並み増加し、いずれも今年最多の報告数を更新した。埼玉県は「大きな流行」になっていると指摘。年齢別で見ると、2歳以下が全体の約9割を占めているという。
4都県の感染症発生動向調査の週報によると、この週の1医療機関当たりの患者報告数は、東京都で前週比約9%増の2.63人、埼玉県で約15%増の2.52人、千葉県で約31%増の2.32人、神奈川県で約12%増の2.1人となった。
東京都の保健所管内別では、目黒区が6.2人で最も多く、以下は、荒川区(5.75人)、新宿区(5.13人)、江東区(4.0人)、足立(3.62人)などの順だった。
埼玉県は「南部保健所管内で大きく増加し、幸手、川口市保健所管内からの報告が多い」と指摘。千葉県でも、長生(9.0人)、船橋市(4.2人)などの保健所管内で報告数が多い。
RSウイルスは、呼吸器感染症の1つで、感染から2-8日後に上気道炎、気管支炎、細気管支炎、肺炎などの症状が現れる。患者のほとんどは軽症で済むが、小児を中心に重症化するケースもある。予防方法は、手洗いやマスクの着用、子どもが日常的に触れるおもちゃなどを消毒することなどが有効とされている。
(厚生政策情報センター)
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