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[医療提供体制] 感染状況の推移に地域差、介護福祉施設で感染継続 厚労省

  • 公開日: 2022/3/12

 厚生労働省は、9日に開催された第75回新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボードの感染状況の分析・評価などを公表した。「感染レベルが高かった多くの地域では減少傾向が続くが、比較的感染レベルが低かった地域では減少傾向が弱く、下げ止まりや増加が見られたりと、感染状況の推移に地域差がある」と解説。介護福祉施設における高齢者の感染が継続していることも取り上げている。


 新規感染者数については「全国的にみれば、実効再生産数及び今週先週比が1以下と減少が続き、直近1週間の移動平均も減少傾向にあるが、そのスピードは緩やかな状況」と説明。継続的な減少傾向が見られた昨夏の感染拡大状況と異なり「新規感染者数の減少は緩やかであり、少なくともしばらくの間、新規感染者数が高いレベルで推移していくことが予想される」としている。
 全国の感染者数の減少が続いても、入院者数は横ばいや減少が緩やかな地域も多いことにも触れ「当面は軽症・中等症の医療提供体制等のひっ迫や、一部の地域では高齢の重症者による重症病床使用率の高止まり傾向が続く可能性がある」との見解を示している。
 また、高齢者の感染を抑制するため「介護福祉施設における対策を徹底していくことが重要」と言及。年度末に向け、卒業式や春休み、3連休、お花見などの多くの人が集まる機会が増えることも取り上げ「これまでこのような機会をきっかけに感染が拡大したことから、感染防止策の徹底が必要」としている。
(厚生政策情報センター)

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