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[医療提供体制] 中和抗体薬8万人分、前倒しで週内に追加納入 厚労相

  • 公開日: 2022/2/25

 後藤茂之厚生労働相は22日の閣議後の記者会見で、新型コロナウイルスの軽症者向け中和抗体薬「ソトロビマブ」(販売名:ゼビュディ点滴静注液500mg)について、週内に8万人分の追加納入を受けることを発表した。当初の納入時期は3月中旬の予定だったが、製造販売元の英グラクソ・スミスクラインの協力によって時期が前倒しされる。


 厚労省は、追加納入分のうち、4万人分を既に地域の医療機関に順次配送しており、残りも24日には医療現場への配送の準備を整える予定。これにより、過去の分も合わせると同剤の納入量が計17万人分となる。
 後藤厚労相は会見で、10日に特例承認した新型コロナの経口治療薬「ニルマトレルビル/リトナビル」(販売名:パキロビッドパック)について、米ファイザーから2月末までに8万5,000人分の追加納入を受けることも明らかにした。
 同剤は、新型コロナの軽症者用の飲み薬として使用できるが、一緒に使うと重大な健康問題が生じる恐れがある「併用禁忌」や「併用注意」の薬剤が多数ある。このため、厚労省は27日まで試験運用期間として一部の施設に限定して配分している。
 新型コロナの患者に国内で使用できるのは、軽症から中等症の患者向けの経口治療薬「モルヌピラビル」と「ニルマトレルビル/リトナビル」、中和抗体薬「ソトロビマブ」、抗ウイルス薬「レムデシビル」の4種類。後藤厚労相は医療関係者に対し「患者の状態や薬剤の特性等に応じて適切に治療薬を選択し、活用いただきたい」と言及している。

※この記事の詳細はリンク先をご参照ください。(後藤大臣会見概要 https://www.mhlw.go.jp/stf/kaiken/daijin/0000194708_00422.html)
(厚生政策情報センター)

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