[医療改革] 24年度の後期高齢者医療保険料、1人平均5,300円増 厚労省試算
- 公開日: 2022/12/12
厚生労働省は9日、次の医療保険制度改革で仮に出産育児一時金を現在よりも5万円増の47万円に引き上げた場合、75歳以上が加入する後期高齢者医療制度での2024年度の保険料が、1人当たり平均で年5,300円増加するとの試算結果を明らかにした。ただし、年金収入が153万円以下であれば保険料は増えない。
保険料が増加するのは、一定の所得がある75歳以上の加入者で、全体の約4割が対象となる。試算結果によると、同制度での24年度の保険料は、1人当たり平均で年間8万7,300円となり、制度改正前と比べ5,300円増える。
収入別では、年収が80万円であれば保険料は改正前と同じ1万5,100円。年収が200万円の場合は9万700円(改正前と比べ3,900円増)、400万円なら23万1,500円(同1万4,200円増)、1,100万円であれば80万円(同13万円増)の保険料となる。
これらは、出産育児一時金を47万円に増額したと仮定した場合の試算で、一時金の1万円の引き上げにより保険料の1人当たり平均は年30円程度増える見通し。厚労省が試算結果をまとめ、9日の社会保障審議会・医療保険部会に示した。
(厚生政策情報センター)
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