「グリーフケア」の記事一覧
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グリーフケアとしての緩和ケア
がん患者の痛みや苦しみは、症状によるものだけでなく、社会的・精神的・スピリチュアルなものまでさまざまであることを、特集の冒頭でご紹介しました。緩和ケアは、このように患者がもつ全人的苦痛に対するケアといえますが、同時に家族の抱える痛みへのケアでもあるといえるでしょう。それ
グリーフの種類(予期悲嘆、通常のグリーフ、複雑性悲嘆)
逝去時によく用いられる用語の定義とグリーフの種類について解説します。 ▼エンゼルケアについて、まとめて読むならコチラ エンゼルケア(逝去時ケア)とは?目的・手順など 逝去時・エンゼルケアによく用いられる用語の定義 喪失 広範な概念であり
【グリーフケア】看護師はどう関わる? 死別で感じる4つの悲嘆とは
家族との死別により、睡眠の不調を訴える人が8割以上という調査結果がでました。今回は、グリーフケアにどう看護師がかかわっていくとよいのかを解説します。 日本人が感じる4つの悲嘆 病気で家族を亡くした人には、心身に多様な障害・症状が現れます。 睡眠障
ケアリングとは? 「ケアリング」で看護師が成長する!
グリーフサポートなどの逝去時ケアが、看護師にどのような影響を与えるかを解説します。 ケアで自分の欠点に気づく これまで多くの患者さんと死別体験をしていますが、その時々の逝去時ケアやその後のビリーブメントケアを通して、メイヤロフのいう「ケアリング」につい
患者の死を乗り越えるには? 看護師自身のグリーフサポート
患者さんと死別体験をした看護師自身のグリーフについて解説します。 患者さん死別後の看護師は危険な状態! 看護師などの医療者やケア提供者は、自分自身の生活の中でグリーフを経験し、さらに仕事でもグリーフを経験するという特徴があります。 そのため看護師
遺族をサポート!ビリーブメントケアってどんなケア?
患者さんやご家族が、病院などの施設から帰られた後に行う「ビリーブメントケア」について解説します。 ビリーブメントケアとは WHOによれば、ビリーブメントケアは、 「患者と死別した後も、家族の苦難への対処を支援する体制をとること」 と定義され
エンゼルケア時に家族へのグリーフサポートが必要な3つの場面
家族へのグリーフサポートが必要な3つの場面について解説します。 ▼エンゼルケアについて、まとめて読むならコチラ エンゼルケア(逝去時ケア)とは?目的・手順など 場面1 臨死期 臨死期には、予期悲嘆を理解して関わることが必要です。患者さ
最終回 子どもと患者さんが触れ合える環境をつくる(後編)
前編に続き、これまでの内容を踏まえ、あらためて看護師が期待される役割について考えていきます。 [3]環境をつくること──患者さんと子どもの距離を縮める (1)来院しやすい環境づくり 病院といえば、大人だけでなく子どもも、「怖い」「痛い」などといったマイナスのイメ
第17回 子どもと患者さんが触れ合える環境をつくる(前編)
これまで、医師やソーシャルワーカーなど、医療の場で「大切な人を亡くす子ども」にかかわるさまざまな職種の人に、その役割について、事例を交えて説明していただきました。 どの職種からも一様に、「いつも患者さんの側にいて、子どもに接する機会の多い、看護師との協働がとても重要」と
第16回 チャイルドライフスペシャリストの役割(後編)
子どもの感情を表出させるためには、「遊び」は大切な要素です。CLSは、子どもの様子や状況を見ながら「遊び」を提案し、子どもの感情が表出できる環境を整えていきます。もう一つの事例を見てみましょう。 「遊び」の中で子どもは感情を表し、消化していく 子どもにとって「遊び
第15回 チャイルドライフスペシャリストの役割(前編)
病気の子どもたちが治療や入院によって受けるストレスを軽減し、子どもらしい生活が送れるようサポートする専門職種がチャイルドライフスペシャリスト(CLS)です。 日本の医療施設では主に小児科などで、病気の子どもの精神的ケアを行ってきたCLSは、近年ではその専門スキルを生かし
第14回 子どもの心に寄り添う心理療法士の役割(後編)
心理療法士が親を亡くす子どもにどうアプローチし、かかわっていくか。後編では、前回の事例で紹介した、がん末期の母親の看取りの場面でのかかわりと、もう一つの事例を紹介します。 子どもの生活感覚を尊重し看取りの時期を過ごす (前回からの事例の続き) 身体的状況が切羽詰
第13回 子どもの心に寄り添う心理療法士の役割(前編)
心理療法士は、子どもを含めたさまざまな心の反応に関する知識と心理的アプローチの技術を身に付けた心の専門家です。 病気の親をもつ子どもに対しては、まずは主治医や看護師からの依頼を受けて、子どもの理解の仕方やかかわり方をスタッフにアドバイスするほか、状況に応じてカンファレン
第12回 社会的・心理的援助を行うMSWの役割(後編)
前回に続き、終末期を迎えた母親と子どもたちとのかかわりの事例から、堂園メディカルハウスの副院長であり、MSW(メディカルソーシャルワーカー)である堂園文子さんが、社会的・心理的支援を行うMSWの役割についてまとめます。 事例――最期のときに向けて、子どもたちに伝える
第11回 社会的・心理的援助を行うMSWの役割(前編)
鹿児島市にある堂園メディカルハウスは、総合診療科をもち、ホスピスケアを充実させた有床診療所です。外来通院、入院、在宅ホスピスなど、患者さんだけでなく家族を含めたその時々の状況に最も適したかたちで緩和ケアを提供しています。 その中でも特に、親を亡くす子どものケアに積極的に