臨床で使える精神科看護
記事数:12
"連載「臨床で使える精神科看護」の記事一覧です"
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看護実習経験にある臨床ケアのヒント 日本では、社会生活の中で精神障がいをもつ人と触れ合うことは、大変まれです。そのため、そういう相手とどのようにかかわればよいか、経験が乏しく、具体的に想像することも難しく、戸惑うときもあるでしょう。しかし看護師であれば、カリキュラム
身体疾患の看護に密接にかかわる精神看護とは 身体疾患で入院してきた患者さんで、精神的な不調が問題になるケースは意外に多くあります。基礎教育では身体疾患と精神疾患は別々に学習することが多く、実際の現場では違いを感じることもあるしょう。精神科看護の知識を身体疾患の看護
精神科看護における家族理解 看護ケアを実践するとき、家族を含めた支援を考えることはとても重要です。患者さんにとって家族の存在は大きく、日々の実践の中で重要性を感じることができるでしょう。今回は、精神科患者さんの家族ケアに必要な視点を整理します。 まずは、臨床的
精神科疾患の患者さんの身体疾患の特徴 近年、精神疾患をもつ患者さんの身体的な健康問題に注目が集まっています。精神科患者さんは、一般の人口にくらべて10年から20年程度寿命が短いという調査もあり、原因の究明や対策について議論が始まっています。 精神科患者さん
精神疾患をもつ人の妊娠・出産の動向 全国の分娩施設で分娩をした妊産婦のうち、メンタルヘルス介入を要した妊婦は全体の4.0%にあたり、そのうち29.6%が精神疾患と診断され、17.8%は薬物投与を受け、25.4%は精神疾患の既往があったという報告1)があります。一方
救急での対応 救急の現場では、精神科患者さんへの対応が求められる場面が多くみられます。皆さんご存知のように、救急といっても生命にかかわるケースだけではなく、診断のための検査が必要という場合や、生命にはかかわらないものの治療が急がれる場合などがあります。そのため、身
錯乱状態とは 錯乱状態は、意識混濁、精神運動興奮、幻覚、その他に伴う複雑な意識障害の総称で、せん妄状態やもうろう状態も含まれます。 急性一過性精神病、急性器質性精神症候群、てんかん、ヒステリー、躁病などにみられます。 具体的な特徴例 行動にまとまりがない
幻覚とは 知覚とは、感覚器の刺激から外界や自分を知ることで、見る、聞くなどのほか、においや手ざわりなどがあります。そして、感覚器が刺激を受けていないのに知覚を生じることを「幻覚」といいます。主に表のような幻覚が現れます。一方で、もう1つの知覚の変化として「錯覚」があり
「こだわり」のとらえかた 精神疾患をもつ患者さんの中で、「こだわり」が強い人については、どのように理解をすればよいのでしょうか? 「こだわり」が強い患者さんの場合には、そのような言動をとる背景に何らかの理由があります。その理由として多いのは「不安を回避するため」とい
具体的な症状の把握とその対応を! 不安のとらえかた 不安は「未知の、内面的で漠然とした、あるいは葛藤的な脅威に対する反応」とされます。ですから不安は、自然災害やごく日常のありふれた生活の中でも経験されるもので、軽度の不安は誰もが経験する反応です。しかしうつ病など精神
精神科医療での基本疾患の理解を深めよう! 精神科疾患の患者さんは増えている 精神疾患を持つ人は2014年の調査では39万人を超えています。疾患は多い順にうつ病、統合失調症、不安障害となります。入院患者さんにおいては、統合失調症が最も多くを占めています。今回は、代表的な
まずは精神科医療における看護の役割を学ぼう! 変化している精神科看護 精神科看護は、これまで入院看護を中心に看護機能と役割を発展させてきました。その背景には、精神科医療自体が入院医療を中心に展開されてきたことが大きく影響をしています。 ところが近年では、精神