薬物の体内動態(吸収、分布、代謝、排泄)を知っておこう
- 公開日: 2014/7/29
すべての薬物は体内に入ってから「吸収」「分布」「代謝」「排泄」という過程を経ます。これを体内動態といい、これを理解すれば、身体の変化がどうして薬物に影響を及ぼすかがわかりやすくなるので、ぜひ、覚えておきましょう。
さらに詳しい解説はこちら!
■薬物の体内動態を理解しよう
関連記事
■投与方法と薬物血中濃度の関係
■【高齢者への服薬指導】加齢がもたらす「6つの悪影響」
■【服薬管理】アセスメントの4つのポイント
■【服薬管理】ケア&対応の5つのワザ
①吸収
薬物が投与方法に応じた経路によって、循環血液の中に入り込むこと。薬物は、細胞膜を通過しやすい脂溶性物質と、結び付いて輸送してくれる担体が必要な水溶性物質を主とするものに分かれる。
②分布
薬物が循環血液中に入っているときの状態。そのとき、タンパク質と結合しているもの(タンパク結合型)、結合していないもの(タンパク非結合型/遊離型)が一定の割合で存在する。
③代謝
薬効を発現し終わった薬物を、体外に排出しやすい水溶性に変化させること。ほとんどの薬物は薬物代謝酵素CYP(チトクロームP450)で代謝され、このCYPが存在するのが肝臓となる。
④排泄
体外に排出されること。腎臓から尿中へと、胆汁から腸管を経て便中へ、という2つの経路がある。
さらに詳しい解説はこちら!
■薬物の体内動態を理解しよう