第8回 抗利尿ホルモンとアルドステロン
- 公開日: 2014/10/18
ナトリウムシリーズの最後は、主な水・ナトリウムの調節機構である抗利尿ホルモンとアルドステロンについて解説します。
主な水・ナトリウム調節機構
第7回で述べた調節機構は、浸透圧や体液量を感知することによって作動しますが、指令を受けて水やナトリウムの調節を実行する中心臓器は、もちろん腎臓です。
腎の仕事を制御する因子のうち、重要なものを2つだけ紹介しましょう。
(1)抗利尿ホルモン(略してADH、別名バソプレッシン)
浸透圧が上昇したり、体液が減少すると分泌され、腎に作用して水の排泄を抑えます。これはナトリウムの力を借りずに水を体に溜め込む仕組みであり、グラフでいえば左や上にずれたものを右向きに補正する効果をもっています。
逆の状況では抗利尿ホルモンは低下し、水の排泄が促されます。
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