1. トップ
  2. 看護記事
  3. 医療・看護技術から探す
  4. 基礎生理学
  5. 第39回 NSAIDsはどこに作用する?

【連載】看護に役立つ生理学

第39回 NSAIDsはどこに作用する?

  • 公開日: 2016/4/3

今回は抗炎症薬の1つ、NSAIDsについて解説します。


NSAIDs は各種プロスタグランジンの合成を阻害する

 抗炎症薬の多くは、アラキドン酸カスケードの過程のどこかに作用して、ケミカルメディエータの産生を抑制し、その作用を発揮します。最も頻用される非ステロイド性抗炎症薬(以下NSAIDs)は、アラキドン酸からPGを合成する酵素にはまり込んで、本来の作用を阻害し、PG の産生を減少させます。

 このため、PG-E2 などによる炎症作用が抑制されるのです。この酵素は、PGが枝分かれする前の根元の部分で作用するために、これを阻害すると全てのタイプのPG産生に抑制が働いてしまいます。各々のPGは炎症時だけでなく、通常時においても全身の臓器において生理活性を発揮していますから、その機能障害としてNSAIDsの副作用が現れるおそれがあります。その代表が、有名な胃粘膜障害です。

 PG-E2 を含むいくつかの種類のPGは、胃の血流や粘液分泌を制御することによって胃粘膜を保護していると考えられています。

>> 続きを読む

この記事を読んでいる人におすすめ

新着

第42回 エストロゲン・ゲスターゲンと月経周期

4ホルモンの推移と卵巣周期  性周期とは、前回紹介した4種のホルモンがどのように推移するのかが核心であると言ってよく、いよいよその詳細を追いかけてみましょう。そのためには、いったん視床下部と子宮のことは忘れて、しばらくは下垂体と卵巣の相互作用に集中すると理解しやすく

2016/5/1