看護に役立つ生理学
記事数:42
"連載「看護に役立つ生理学」の記事一覧です"
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4ホルモンの推移と卵巣周期 性周期とは、前回紹介した4種のホルモンがどのように推移するのかが核心であると言ってよく、いよいよその詳細を追いかけてみましょう。そのためには、いったん視床下部と子宮のことは忘れて、しばらくは下垂体と卵巣の相互作用に集中すると理解しやすく
性ホルモンによって精緻にコントロールされる女性の性周期。その概要は生理学の基礎知識のひとつですが、ひとまわりのサイクルを順序立てて説明できる自信のある人は少ないかもしれません。今回は性周期にかかわる内分泌系の知識を、見通し良く整理してみましょう。 卵巣の2つ
今回はステロイドについて解説します。 ステロイドは遺伝子の発現レベルで影響与える では、強力な抗炎症作用を有する副腎皮質ホルモンとして知られる、糖質コルチコイド(いわゆるステロイド)は、炎症プロセスのどこに作用するのでしょうか? その機序はNSAID
今回は抗炎症薬の1つ、NSAIDsについて解説します。 NSAIDs は各種プロスタグランジンの合成を阻害する 抗炎症薬の多くは、アラキドン酸カスケードの過程のどこかに作用して、ケミカルメディエータの産生を抑制し、その作用を発揮します。最も頻用される
ケミカルメディエータとは、抗原抗体反応や炎症反応があった際に遊離される化学物質のこと。今回はその中でも、多くのケミカルメディエータに共通する材料となる物質、アラキドン酸とアラキドン酸カスケードについて解説していきます。 多くのケミカルメディエータの原材料とな
「炎症」という概念がカバーする現象の範囲はあまりに広く、原因も多岐に渡ります。本来は複雑なはずの病態も、一概に「炎症を起こしている」と表現されるとわかったような気になってしまいますが、「具体的に何が起こっているのだろうか?」という疑問を少しだけ掘り下げて、より正確な炎症の
消化器の機能は、数ある臓器系の中でもイメージしやすい反面、それがどのようにして実現されているのか、考えを巡らせることが少ないかもしれません。今回は消化器の機能を支える構造に注目し、単なる「現象」ではなく「機構」として消化器の働きを捉えられるようになりましょう。
消化器の機能は、数ある臓器系の中でもイメージしやすい反面、それがどのようにして実現されているのか、考えを巡らせることが少ないかもしれません。今回は消化器の機能を支える構造に注目し、単なる「現象」ではなく「機構」として消化器の働きを捉えられるようになりましょう。
消化器の機能は、数ある臓器系の中でもイメージしやすい反面、それがどのようにして実現されているのか、考えを巡らせることが少ないかもしれません。今回は消化器の機能を支える構造に注目し、単なる「現象」ではなく「機構」として消化器の働きを捉えられるようになりましょう。
生体の維持に不可欠な「止血」の機構は、血小板や凝固因子が相互に作用しながら協調することで実現されています。 そのシステムの全貌はきわめて複雑ですが、臨床検査や薬剤に関係する事柄を中心に、止血機構についての知識を整理しなおしてみましょう。 トロンボプラスチン
生体の維持に不可欠な「止血」の機構は、血小板や凝固因子が相互に作用しながら協調することで実現されています。 そのシステムの全貌はきわめて複雑ですが、臨床検査や薬剤に関係する事柄を中心に、止血機構についての知識を整理しなおしてみましょう。 止血の第1段階 血小板の粘
臨床的には動脈硬化の危険因子として否定的に語られることの多い脂質は、本来は生体に不可欠な構成要素であり、重要なエネルギー源でもあります。今回はこの脂質について理解を深めましょう。 「脂質」と「脂肪」 脂質に関連する用語には「脂質」「脂肪」「脂肪酸」
興奮していないときの膜電位はどうなっている? 前回は、活動電位を「普段の状態からの電位差の変化」と考え、興奮していないとき(静止時)の膜電位には触れずに説明してきました。 実は、静止時の膜の内外の電位差はゼロではありません。既に述べたように、細胞内のNaイオン
神経や筋などの「興奮性細胞」は、電気的な興奮によって情報を伝えます。臨床の場で、最も頻繁にその事実に触れる機会と言えば、おそらく心電図でしょう。 では、心電図のあの波形はいったい何を記録したものなのか、正確に説明できるでしょうか? そもそも「興奮が伝わる」とは、いっ
ヒトの深部体温は37℃程度で、多少の変動はあるにせよ、極めて狭い範囲に保たれています。さまざまな状況の変化に乱されることなく体温が一定しているのは、生体が常に熱のバランスを取ってくれているからです。 今回は熱産生・熱放散のメカニズムを振り返ることにより、調節機構が合