【看護倫理・事例】第15回<問題編>恐怖心で役割を果たせなくなったケース
- 公開日: 2014/11/20
日々の看護のなかに意外に多く潜んでいる倫理的問題。それらの解決のためには、まず、倫理的な違和感に気づくセンスが大切です。
今回は、患者さんの個人情報の保護と共有に関するケースをもとに、センスを磨く練習をしてみましょう。
今回の患者さん
- 太田和夫さん(仮名)
- 50歳代
- 男性
- 下腿開放骨折
怒鳴ることがあり、恐怖感をもつ者も・・・
太田さんは自宅で転落して骨折し、骨接合術と同種骨移植術を受けました。
しかし術後感染を起こしてデブリードマンが行われ、下腿外側が開放創になりました。
その後、一時的に炎症は改善しましたが、再度悪化したため、下腿内側も開放創となりました。
入院中の太田さんは、強い痛みや熱による疲労、長期の入院によるストレスがたまっています。
そこで看護師たちは、太田さんからケアに要望があった際には情報を共有し、統一したケアを心がけていました。
また痛みに対しては、症状と薬効を確認し、効果的な痛みのコントロールに努めていました。
参考になった
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参考にならなかった
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