1. トップ
  2. 看護記事
  3. 看護教育・制度
  4. コミュニケーション
  5. 同僚とのコミュニケーション
  6. 入職前に知っておきたい心得6か条

【連載】伝える技術

入職前に知っておきたい心得6か条

  • 公開日: 2015/3/20

入職や異動に伴う環境の変化でうまく意思の疎通が図れずに悩む人が少なくありません。
そこで、まずはコミュニケーションを上手に取るための基本姿勢についてアドバイスしましょう。


▼看護師のコミュニケーションとマナーについて、まとめて読むならコチラ
看護師のコミュニケーションとマナー


新人ナースが知っておきたい心得6か条

 1. 指示があったときには、しっかり返事(反応)をしよう
 2. 「何か私にできることはありますか?」という姿勢をもとう
 3. 説明を受けて理解できなかったことは、その場で質問・確認し、誤解のないようにしよう(わかったふりをしない)
 4. 何度も同じことを聞かなくても済むように、メモを取るなど早く覚える努力をしよう
 5. アドバイス・指導は前向きに、素直に受け止めよう
 6. 相談する際は自分なりの意見や考えをもち、聞かれたら答えることができるように心の準備をしておこう

【先輩ナースも知っておこう!】

 新人への指導は、社会人・職業人として足りない部分を補うことから始まります。例えば、先輩看護師は指示があった際に返事をするのが「当たり前」と思っていても、今はそう思わない人も増えています。そこで「しっかり返事をする」ことをルール化するなど、新人にはコーチングよりもティーチングを基本とします。

 また、現在は先輩の手技を見て覚える時代とは違い、新しい手技や処置はまず先輩が手本を見せ、次に一緒にやり、最後に1人でできるかを確認する方法が一般的です。その場合も質問がないから「わかっている」と思っていると、実は「わかっていない」ことが多くあります。

 風潮として完璧主義の傾向が強まり、看護師として先輩に負けているような気持ちから、わからないことがあっても自分から聞くことができない人が増えているのです。

 わからないまま勝手に判断した結果、ミスが起これば迷惑がかかるのは患者さんです。そこで新人には「勝手にやらず、わからないことは必ず聞く」ことをルール化しておきます。

 教えるときにも、相手のプライドを傷つけない態度が大切です。それには自分が新人時代に素直に受け入れることができた指導法を思い出してみるとよいでしょう。そして、頭ごなしに否定せず、どうして間違ったのかを「一緒に振り返る」ようにします。

≫次ページは、「先輩ナースには絶対に使ってはいけないDワードとは?」。

この記事を読んでいる人におすすめ

カテゴリの新着記事

スタッフ・同僚・患者へのリーダーシップ

※「スタッフにも必要なリーダーシップ」以下の閲覧はログイン(登録無料)が必要です。 1. リーダーシップの正体を探る あなたが思うリーダーシップのイメージは?  「リーダーシップ」と聞いて、皆さんはどんなイメージを思い浮かべますか。フランスの画家・ド

2020/2/6

アクセスランキング

1位

心電図でみる心室期外収縮(PVC・VPC)の波形・特徴と

心室期外収縮(PVC・VPC)の心電図の特徴と主な症状・治療などについて解説します。 この記事では、解説の際PVCで統一いたします。 【関連記事】 * 心電図で使う略語・用語...

250751
2位

【血液ガス】血液ガス分析とは?基準値や読み方について

血液ガス分析とは?血液ガスの主な基準値 血液ガス分析とは、血中に溶けている気体(酸素や二酸化炭素など)の量を調べる検査です。主に、PaO2、SaO2、PaCO2、HCO3-、pH, ...

249974
3位

人工呼吸器の看護|設定・モード・アラーム対応まとめ

みんなが苦手な人工呼吸器 多くの人が苦手という人工呼吸器。苦手といっても、仕組みがよくわからない人もいれば、換気モードがわからないという人などさまざまではないでしょうか。ここでは、人工呼...

250017
4位

吸引(口腔・鼻腔)の看護|気管吸引の目的、手順・方法、コ

*2022年12月8日改訂 *2022年6月7日改訂 *2020年3月23日改訂 *2017年8月15日改訂 *2016年11月18日改訂 ▼関連記事 気管切開とは? 気管切開...

250001
5位

SIRS(全身性炎症反応症候群)とは?基準は?

*この記事は2016年7月4日に更新しました。 SIRS(全身性炎症反応症候群)について解説します。 SIRS(全身性炎症反応症候群)とは? SIRS(全身性炎症反応...

250839
6位

採血|コツ、手順・方法、採血後の注意点(内出血、しびれ等

採血とは  採血には、シリンジで血液を採取した後に分注する方法と、針を刺した状態で真空採血管を使用する方法の2種類があります。 採血の準備と手順(シリンジ・真空採血管) 採血時に準備...

250858
7位

心電図の基礎知識、基準値(正常値)・異常値、主な異常波形

*2016年9月1日改訂 *2016年12月19日改訂 *2020年4月24日改訂 *2023年7月11日改訂 心電図の基礎知識 心電図とは  心臓には、自ら電気信...

250061
8位

サチュレーション(SpO2)とは? 基準値・意味は?低下

*2019年3月11日改訂 *2017年7月18日改訂 *2021年8月9日改訂 発熱、喘息、肺炎……etc.多くの患者さんが装着しているパルスオキシメータ。 その測定値である...

249818
9位

第2回 全身麻酔の看護|使用する薬剤の種類、方法、副作用

【関連記事】 *硬膜外麻酔(エピ)の穿刺部位と手順【マンガでわかる看護技術】 *術後痛のアセスメントとは|術後急性期の痛みの特徴とケア *第3回 局所浸潤麻酔|使用する薬剤の種類、実施方...

295949
10位

第2回 小児のバイタルサイン測定|意義・目的、測定方法、

バイタルサイン測定の意義  小児は成人と比べて生理機能が未熟で、外界からの刺激を受けやすく、バイタルサインは変動しやすい状態にあります。また、年齢が低いほど自分の症状や苦痛をうまく表現できません。そ...

309636