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【連載】今さら聞けない?!ナースのための業界用語と聞き言葉

「アプガースコア」「アンポウ」「アクエキシツ」ってなに?

  • 公開日: 2015/7/21

日常の看護業務でよく耳にする専門用語や今さら聞けない業界用語、最近出てきた新しい用語などを解説します。


『アプガースコア』([英]APGAR score)

新生児の状態を表すために点数化したもの。アメリカの女性麻酔医であるヴァージニア・アプガー (Virginia Apgar) が開発しました。 一般に7~10点の児には蘇生術は不要、4~6点の児にはある程度蘇生術が必要、0~3点の児には人工換気が必要です。

項目 0点 1点 2点
皮膚の色(A:Appearance) 全身チアノーゼもしくは蒼白 体幹は淡紅色、四肢はチアノーゼ 全身淡紅色
心拍数(P:Pulse) なし ゆっくり(100/分未満) 100/分以上
刺激に対する反射(G:Grimace) なし 顔をしかめる 泣くあるいは咳・くしゃみ
筋緊張(A:Activity) ぐんにゃり 四肢をいくらか曲げている 四肢を十分に曲げている・活発な自発運動
呼吸努力(R:Respiration) なし 弱く泣く 強く泣く

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* アプガースコア(アプガー指数)

『アンポウ』([英]anisocoria)

罨法(あんぽう)のこと。寒冷・温熱の刺激を与える治療法で、温罨法ではタオルや布、カイロなどで患部を温めて血管を拡張させて、循環改善・疼痛改善を図ります。筋緊張を弛緩させる働きもあります。

冷罨法では逆に、ガーゼやタオルなどの布を冷たくして患部にあてて冷やすことで、皮膚温度の低下、血管収縮による消炎・鎮痛を図ります。筋肉や神経に氷片・アイスパックを当てる「アイシング」もあります。

『アクエキシツ(悪液質)』([英]cachexia)

悪液質とは、慢性疾患やがんなどでその末期症状として見られる低栄養状態のこと。筋肉量・脂肪量の減少のほか、エネルギー消費量の増大、インスリン抵抗性などがみられます。

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