1. トップ
  2. 看護記事
  3. 看護教育・制度
  4. 看護管理・教育
  5. 看護記録
  6. 第15回 KOMIケアを実践しよう―KOMIチャートの使い方「実践の記録と評価」―

【連載】看護学原論に立ち戻って考える!KOMIケアで学ぶ看護の観察と看護記録

第15回 KOMIケアを実践しよう―KOMIチャートの使い方「実践の記録と評価」―

  • 公開日: 2016/5/22
  • 更新日: 2021/1/6

そもそも「看護」って何だろう? 何をすれば看護といえるのだろう? 本連載では、看護とはどのようなことであり、どのような視点で患者を観察し、また記録するのかについて、ナイチンゲールに学びながら解説します。


前回の第14回では患者さんの「解決すべき課題」に対して、その人の「持てる力」「健康的な力」を活用する方法を考え出し「本人の意欲(やる気)」を引き出すために計画する「援助計画表」について解説しました。

今回はその援助計画にそった具体策を、実践に移した段階で「実践の記録と評価」用紙に記載する方法を解説します。Columnでは「観察でよくある失敗」をナイチンゲールの思想とあわせてお話します。

また、6月25日(土)、6月26日(日)の2日間「ナイチンゲールKOMIケア学会 第7回学術集会 20周年記念集会」を開催します。
http://komi.or.jp/gakkai-annai.html
記事の最後にお知らせしますので最後までお読みくださいね。

実践の記録へ「実践の記録と評価」

「実践の記録と評価表」はコチラからダウンロードできます。

判断の結果と判断の根拠を記録する

それでは「実践の記録と評価表」の使い方を実際に解説しましょう。「月日」「時間」「場面」など必要な事項を記載した後、内容を記述し一定の評価が可能になった時には「評価」欄にその根拠を記載します。

評価は「援助計画」を立案した段階で考えた「期待される結果」が得られたかどうかで判断します。その判断となる根拠を記載し、次の課題解決のための実践に移っていきます。すべての課題が解決すれば終了ですが、場合によっては課題を残したままで別の施設に転院したり、自宅に退院したりすることもあります。その場合には「退院サマリー」を作成します。

この記事を読んでいる人におすすめ

カテゴリの新着記事

服薬コンプライアンスが低下した患者さんに関する看護計画|認知症により認知機能が低下している患者さん

認知機能が低下して服薬コンプライアンスが低下した患者さんに関する看護計画  認知症は脳の機能障害によって日常生活に支障をきたす疾患です。記憶障害や失行、失認など認知機能が低下することも知られており、服薬コンプライアンスに影響することも考えられます。そのため、今回は認知症で認

2024/10/31