大動脈解離の原因・症状と分類(スタンフォード分類)
- 公開日: 2017/2/20
大動脈壁が裂けることで命の危険が生じる大動脈解離。裂ける場所によってその後の対応が変わってくるので、どこが裂けると致命的かしっかりと確認してください。
大動脈解離の原因と症状
大動脈解離は、大動脈の内膜が裂け、血液が大動脈壁内部に流入し、中膜が内側と外側に引き裂かれ、血管が内腔と偽腔の二重構造になった状態です。心筋梗塞との鑑別が重要な疾患です。ほとんどの場合動脈硬化と高血圧が背景にあるため、高齢者に起こることが多いですが、マルファン症候群の場合は動脈硬化がなくても起こります。
発生部位と範囲によって症状は異なりますが、突然発症することが特徴です。大動脈解離が起きた患者さんは、急激に強烈な痛みが始まるため、症状が始まった時間を正確に覚えていることが多いです。また、血液の流入によって血管の内側と外側の分離が広がるため、痛む場所が移動します。
参考になった
-
参考にならなかった
-