内視鏡手術とは|合併症、看護師の役割と注意点
- 公開日: 2019/2/28
手術にはさまざまな術式があります。例えば消化器外科の手術で幽門側胃切除や右半結腸切除などお腹を大きく開けて手術をする、いわゆる開腹手術があります。最近は大きく腹部を開けずに、ポートと言われる筒状のものを数本腹部に差し、そこから長い鉗子を挿入し手術をする内視鏡手術という術式が増えてきています。腹部を大きく開ける開腹手術と内視鏡手術の違いは何でしょうか。今回は腹腔鏡下の内容を中心に、内視鏡手術についてお話ししていきます。
内視鏡手術とは
内視鏡手術は従来行われてきた開腹手術と比べて、術後の疼痛が少ない傾向にあります。また、内視鏡手術では手術創が小さいために、美容的な面でも患者さん側から要求されることが多くなってきています。
一方で、カメラ(内視鏡)や鉗子を挿入する穴(ポート)の位置が固定されるため、内視鏡や鉗子の方向が制限され、内視鏡手術では開腹手術に比べて手術操作が制限されてしまいます。当然手術時間は開腹手術より長くなる傾向にあり、出血があった場合、比較的少量の出血でも視野が見えなくなる可能性があります。
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