[医療安全] X線画像でのガーゼの残存確認で注意喚起 医療機能評価機構
- 公開日: 2019/8/21
日本医療機能評価機構は8月15日、「医療安全情報No.153」を公表した。テーマは前号(No.152)に引き続き「手術時のガーゼの残存」だが、今回は手術終了時にX線撮影をしたにもかかわらず、残存に気づかなかった事例を取り上げた。多くは、閉創前のガーゼカウントが合っていたことが、見落としの原因になっていた。
術後のX線画像でガーゼを発見できなかった事例は、2016年1月から19年3月の間に26件発生していた。うち24件は閉創前のガーゼカウントが合っており、残存はないという思い込みから、骨などと重なって確認しづらい位置に写っていたガーゼに気づかなかった。
このため事例が発生した医療機関では、▽ガーゼカウントが合っていても残存の可能性があるという認識でX線画像を確認する▽X線画像は、大画面モニタを用いて、輝度の変更を行い確認する▽X線画像で確認しやすいガーゼの導入を検討する-などの取り組みを進めているという。
(厚生政策情報センター)
参考になった
-
参考にならなかった
-
カテゴリの新着記事
[医療提供体制] 待てない手術「分散化を」 社保審医療部会で神野委員
厚生労働省は15日、新たな地域医療構想に関するこれまでの検討状況を社会保障審議会・医療部会に報告した。それを受けて全日本病院協会副会長の神野正博委員は「待てない手術」を行う医療機能は、地域の中で「分散化」を進めるべきだと主張した。 15日の医療部会では厚労省からの報告を受けて委
2024/11/21
-
-
- [医療改革] 地域偏在対策、「ディスインセンティブはNG」國土構成員
-
-
-
- [介護] 介護現場への手厚い物価高対策と賃上げ財源確保を要望 介人研
-
-
-
- [医療機関] 機能評価の認定総数2,103病院、新規9病院 医療機能評価機構
-
-
-
- [医療提供体制] 解熱鎮痛剤、昨年以上の出荷量確保「可能」 福岡厚労相
-