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[医療提供体制] 放射線技師カリキュラムに「実践臨床画像学」新設へ

  • 公開日: 2019/9/9

 厚生労働省は6日、「診療放射線技師学校養成所カリキュラム等改善検討会」(座長=北村聖・国際医療福祉大医学部長)の会合で、カリキュラム改正に関する「調整案」を示した。

検討会の構成員から反対意見は出なかった。
次の会合で「実践臨床画像学」の新設などを盛り込んだ報告書案を提出する予定。
報告書の取りまとめを経て省令が改正され、2020年度の入学生から新たなカリキュラムが適用される見通し。

 検討会では、新設科目の名称とその教育内容などの課題について検討を重ねてきた。
しかし、各関係団体(日本医学放射線学会、日本診療放射線技師会、全国診療放射線技師教育施設協議会)の意見に隔たりが大きかったため、それぞれの意見を厚労省が聞き、「調整案」をまとめた。
 「調整案」では、新設科目の「実践臨床画像学」について、▽医療現場における放射線機器等の取り扱い▽抜針および止血の手技▽肛門へのカテーテル挿入からの造影剤および空気注入の手技▽患者への対応および検査に関わる説明▽チーム医療および他職種との連携▽医療情報の取り扱い―などの項目を「実践的に学習する」としている。
 「調整案」と現行のガイドラインを比較すると、「診療画像技術学」(17単位)の名称を「診療画像技術学・臨床画像学」に変更し、単位数を増やして18単位としている。
「放射線治療技術学」(6単位)についても、粒子線治療に関する内容を盛り込み、1単位追加している。

(厚生政策情報センター)

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